『くちづけ』は、海よりも罪よりも深い親子愛の物語です。
元人気漫画家・愛情いっぽんの娘マコが、死んだ。
天使のように愛らしく優しい娘だったマコ。
仲良しのうーやんと結婚しようとしていたマコ。
そんな彼女の命が、なぜ、この世から消えなくてはならなかったのか?
そこには、父娘の悲しい愛情の物語がありました。
原作、脚本は、『花より男子』、『愛と誠』などのヒットメーカー宅間孝行。
笑いと涙を巧みに織り込んで、心地よくラストへ観客を運んでくれるストーリーテラーである宅間が、実際にあった事件を元に、自身の劇団〈東京セレソンでラックス〉(12年に解散)のために書き下ろし、24.000人もの観客を号泣の海に溺れさせた珠玉の戯曲を、堤幸彦が映画化しました。
『くちづけ』は、堤と宅間、2人のエンターテーナーが、笑いにあふれた物語で、人間への深い眼差しをくるむことで、よりたくさんの人たちの胸を打つ意欲作です。
