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コラム

映画館や試写室で観た映画・アニメ・特撮のレビューです。ネタバレはいたしません。映画鑑賞や映画選びの参考にどうぞ。

Vol.145 『電人ザボーガー』

RAH 電人ザボーガーマスコミ試写にて『電人ザボーガー』観賞。1974年にテレビ放送された特撮番組をベースに作られたリメイク映画。
試写時にもらった資料のイントロダクションには「『電人ザボーガー』ときいて、「ああ、あの……」と即答できる人はそう多くないだろう」とか、「知る人ぞ知るマイナー作品といっても過言ではない」と書かれているのですが、ちょっと謙遜しすぎかと。放送当時特撮を見ていた世代だったら誰でも知っているというレベルの作品だと思います。確かにその世代以外は知らないかも知れませんが……。

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コラム, 特撮映画          

Vol.144 『ブルース・ブラザース』

ブルース・ブラザース観賞映画振り返りコラムの53回目は1981年に観た『ブルース・ブラザース』。友人2人と松竹セントラルで観賞。
以前Vol.80で書いた『1941』で大暴れしたジョン・ベルーシとダン・エイクロイドが、「サタデーナイトライブ」の人気キャラクターにストーリーをつけて映画化した作品。全編音楽とギャグ満載。

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コメディ・ギャグ映画, コラム          

Vol.143 『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』 .

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーンTOHOシネマズ錦糸町にて『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』観賞。最近、前売りより安いので、新作映画はレイトショーで観ることが多くなりました。今回はキャメロンが絶賛ということで3Dにて観賞。
『トランスフォーマー』シリーズの最終章となる第3作。1作目に比べて大幅にパワーアップした2作目を経てのこの3作目。毎回、驚異の変形シーンで楽しませてくれるこのシリーズが3D映像となったときどうなるのか? ストーリーもさることながら、個人的な興味はそちらのほうが大きかったというのが本音です。

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SF映画, コラム          

Vol.142 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2TOHOシネマズ錦糸町にて『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』観賞。全世界でベストセラーとなった『ハリー・ポッター』シリーズの映画化作品の完結編。このシリーズを映画館で観たのは第1作の『ハリー・ポッターと賢者の石』以来。
ハリーの第二の故郷ともいうべきホグワーツ魔法学校を舞台に描かれる、宿敵ヴォルデモートとの最終決戦。シリーズを通して張られてきた伏線や、登場人物たちのバックエンドなどがうまくからめられ、シリーズ完結にふさわしい内容にまとめられています。

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コラム, ファンタジー映画          

Vol.141 『SUPER 8/スーパーエイト』

SUPER 8/スーパーエイトTOHOシネマズ錦糸町にて『SUPER 8/スーパーエイト』観賞。スティーブン・スピルバーグ製作、J.J.エイブラムス監督によるSF映画。
アメリカでの公開までほとんど情報が明かされず、完全極秘で進められてきたこの作品。公開までに発表されたスチールを見るとどうもファンタジーっぽく、『E.T.』『未知との遭遇』のようなイメージの映画と思われました。スピルバーグが製作を務めるそのような映画なら見ないわけにいかないでしょう(^_^)

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SF映画, コラム          

Vol.140 『プリンセス トヨトミ』

プリンセス トヨトミ オリジナル・サウンドトラックTOHOシネマズ有楽座にて『プリンセス トヨトミ』観賞。以前はニュー東宝シネマ1という名前の映画館でしたが、リニューアル後、この名前に。かつて日比谷にあった日本屈指の大劇場の名前を引き継ぐにはちょっと小さいイメージ(といっても700席以上)。そういえばシネマ2はいつなくなったんだろう?
映画のほうは万城目学原作の奇想天外な物語の映画化。未見の方は極力情報を入れないで観ることをお薦めします。
冒頭から大阪夏の陣の合戦シーン、大阪に行ったことがない人でもテレビなどで必ず観ているような場所に人や車がまったく存在しない光景がスクリーンに映し出される。その誰もいない大阪を一人走る綾瀬はるか……。なんとも不思議な感覚で始まるこの物語、SFチックな話なのかと思っていましたが、実はとてもよくできたヒューマンドラマでした。

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コラム, ヒューマンドラマ          

Vol.139 『戦争の犬たち』

戦争の犬たち観賞映画振り返りコラムの52回目は1981年に観た『戦争の犬たち』。戦争映画好きの父親に連れられて、弟と3人で観ましたが、どこの映画館で観たのか覚えてません。テアトル東京だったような気もするんですが。
『ジャッカルの日』で知られるフレデリック・フォーサイスの原作を映画化した傭兵物。イギリスの資本家から依頼された傭兵がアフリカでクーデターを起こし、資本家の扱いやすい大統領を擁立しようと画策する物語で、単なるドンパチではない裏の駆け引きが見どころ。

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コラム, 戦争映画          

Vol.138 『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』

パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉TOHOシネマズ錦糸町にて『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』観賞。3作目で完結といっていた『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの4作目。
ジョニー・デップ演じる海賊ジャック・スパロウの新たなる冒険を描いたこの作品は、2作目・3作目と違い、1話完結に戻ったのと同時に、ウィル・ターナーとエリザベス・スワンを主軸とした物語からジャックを主人公とした1作目と同様の物語に戻っています。

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コラム, 冒険活劇映画          

Vol.137 『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』

ブッダ全12巻漫画文庫マスコミ試写にて『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』観賞。タイトルにもある通り、手塚治虫さんの『ブッダ』を原作とした長編アニメーションで、3部作の第1作。
仏教の開祖として知られるブッダことシッダールダの生涯を描いた手塚さんの意欲作。シッダールダの誕生から、身分制度への疑問を抱き、悩む姿を描いた本作ですが、原作でも冒頭からシッダールダが出てくるわけではないので、どちらかというと奴隷からコーサラ国の勇者となったチャプラが主役として描かれています。

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コラム, 劇場版アニメ・イベント上映          

Vol.136 『鬼神伝』

鬼神伝マスコミ試写にて『鬼神伝』観賞。平安時代を舞台に繰り広げられる、人と鬼との戦いを軸にしたジュブナイル的アニメ作品。
1200年前の京都にタイムスリップした中学生・天童純。人と鬼とが戦う平安京に突然投げ出された純は、実は、封印されたオロチを目覚めさせることのできる「救いの御子」であり、この戦いに終止符をうつ選ばれし者だと聞かされる。しかし鬼の一族である少女・水葉から聞かされた話では、鬼とは元々平安京の地に住んでいた、自然との共存を望む人々であり、その存在がジャマとなった貴族たちによって鬼と呼ばれ、虐げられているのだという……。

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コラム, 劇場版アニメ・イベント上映          

Vol.135 『名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)』

名探偵コナン 沈黙の15分 オリジナル・サウンドトラックマスコミ試写にて『名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)』観賞。劇場版シリーズ15周年記念作品。
TVシリーズにはないスケールとクォリティで製作される劇場版は毎年様々な趣向をこらした作品となっていますが、今回の作品はなんといってもアクションが見どころ。『スピード』『サブウェイ123 激突』を彷彿とさせる冒頭の地下鉄爆破事件から、ラストのスノーアクションまで、要所要所にスリル満点のアクションシーンが盛り込まれています。

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コラム, 劇場版アニメ・イベント上映          

Vol.134 『エンジェル ウォーズ』

エンジェル ウォーズ オフィシャルガイドマスコミ試写にて『エンジェル ウォーズ』観賞。『300<スリーハンドレッド>』のザック・スナイダー監督によるファンタジー系美少女アクション映画。
『300<スリーハンドレッド>』もそうでしたが、ザック・スナイダー監督の作品は独特のビジュアルがありますね。色調を抑えたグレーっぽい映像の中で、カメラが縦横無尽に動き、迫力あるアクションが展開されるといったような。この映画も冒頭のシーンから緊迫感あふれるアングル、カメラワークによる映像満載です。

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コラム, ファンタジー映画          

Vol.133 『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』

『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』とライダー40年の歩み 40YEARS CHRONICLETOHOシネマズ錦糸町にて『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』観賞。仮面ライダー40周年記念作品として製作された、初代の仮面ライダーから最新の仮面ライダーオーズまでが総出演する映画。
1971年のテレビ放送開始から40年間、途中インターバルはあるものの、日本の特撮作品を牽引してきたヒーロー・仮面ライダー。仮面ライダー電王の時間旅行という設定をうまく取り込み、1971年と2011年の世界をからめたシナリオが秀逸です。

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コラム, 特撮映画          

Vol.132 『チャンス』

チャンス 30周年記念版観賞映画振り返りコラムの51回目は1981年に観た『チャンス』。旧・丸の内ピカデリーで観賞。
子どものころから住み込みで庭師として働いていた屋敷の主が亡くなり、生まれて初めて街に出るチャンス。そこで偶発的な事故から経済界の大物の屋敷に住むことになり……テレビと庭師の仕事のことしか知らないチャンスの語る言葉が周囲に様々な形で勘違いされ、大統領候補に担ぎ出されるにいたるのだった……。

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コメディ・ギャグ映画, コラム          

Vol.131 『サンクタム』

Sanctum完成披露試写にて『サンクタム』を観賞。ジェームズ・キャメロン製作総指揮による冒険映画、と思って観に行ったのですが、昔でいうパニック映画ですね。
パプアニューギニアのジャングルにぽっかりと口を開けた巨大な洞窟。その全容を探っていた調査チームが地底深くにある地底湖のそばの前線基地にいるときにサイクロンが直撃。洞窟に流れ込んだ水により地上への出口が閉ざされてしまい……調査チームは地底湖の先にある未知の洞窟へ、その脱出を試みるのだった……。

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コラム, パニック・ディザスター映画          

Vol.130 『攻殻機動隊 S.A.C SOLID STATE SOCIETY 3D』

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Societyマスコミ試写にて『攻殻機動隊 S.A.C SOLID STATE SOCIETY 3D』を観賞。TVスペシャルアニメとしてペーパービュー放映された『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』を3D化し、劇場公開する作品。
TVスペシャルといってもその緻密な描写、シナリオともにすでに劇場版に匹敵するクォリティを持った作品だっただけに、今回の3D化によってスクリーンで観られるのはファンにとってはうれしいのではないでしょうか。
『攻殻機動隊』シリーズは士郎正宗さんの近未来SFコミックを原作とし、劇場版、TVシリーズのアニメが制作されました。『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』はTVシリーズ2作品の続編として作られたオリジナル長編ですが、TVシリーズを観ていなくても楽しめます。

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コラム, 劇場版アニメ・イベント上映          

Vol.129 『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』

仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE オリジナルサウンドトラックTOHOシネマズ市川コルトンプラザにて『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE(コア)』を観賞。昨年の『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』と同様、前作TVシリーズ(『仮面ライダーW』)、現行TVシリーズ(『仮面ライダーオーズ』)、それから両者が登場する「MOVIE大戦」の3部構成。
『仮面ライダーW』は昨年の映画で登場した仮面ライダースカルの話。吉川晃司さんが再び鳴海荘吉を演じているわけですが、まさにハードボイルド。アクションもがんばってますし、この映画全体の顔ともいうべき存在感。去年もWの主役2人がかすんでましたが、今年もかっさらっていったという感じでしょうか。

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コラム, 特撮映画          

Vol.128 『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』

ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国マスコミ試写にて『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』を観賞。昨年の『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』の続編となるウルトラマンシリーズ45周年記念作品。配給はワーナーから松竹へ戻りました。
前作のコラムのときに「ウルトラマンゼロ以外はおまけ。新しいウルトラムービーとうたうならいっそタイトルを『ウルトラマンゼロ 誕生編』にするぐらい思い切ったほうがよかったかも」というようなことを書きましたが、この作品はゼロを主役にすえたオリジナルムービーとして完成度が非常に高くなっています。これを去年やってくれればよかったのに。あっ続編といっても前作を観ていなくても十分楽しめます。

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コラム, 特撮映画          

Vol.127 『SPACE BATTLESHIP ヤマト』

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」ORIGINAL SOUNDTRACKTOHOシネマズ日劇にて『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を観賞。アニメ『宇宙戦艦ヤマト』を原作として実写映画化した作品。ヤマトシリーズは去年試写で観た『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』以外はすべて初日に観賞してるので、この作品も当然初日に。
この作品のように、昔の作品、しかも大ヒットした作品をリメイクする場合、どうしたって旧作と比較されるため、作り方が難しいですよね。旧作とまったく同じように作るか、あるいは現代風にアレンジするかのどちらかしかない。これを中途半端にすると旧作のファンからは違うと言われ、初めて観る世代には古いと言われてしまいます。今回の作品はというと、その、やってはいけない中途半端などっちつかずの作り方をしてしまっているなというのが私の印象です。

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SF映画, コラム          

Vol.126 『恋とニュースのつくり方』

完成披露試写にて『恋とニュースのつくり方』を観賞。朝のテレビ番組の人気を回復しようとする女性プロデューサーの奮闘振りを描いたサクセスストーリー。『プラダを着た悪魔』の脚本家と『ノッティングヒルの恋人』の監督による作品。
ベタベタなラブコメなのかなと思って観に行ったのですが、そういった要素もありますが、レイチェル・マクアダムス演じるプロデューサーが、ダイアン・キートンとハリソン・フォードが演じる2人の古参キャスターの間でそれぞれの人間関係を築き、チームを作り上げていく姿をしっかり書き上げているシナリオが秀逸です。

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コメディ・ギャグ映画, コラム