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コラム

映画館や試写室で観た映画・アニメ・特撮のレビューです。ネタバレはいたしません。映画鑑賞や映画選びの参考にどうぞ。

Vol.85 『アバター』

アバター遅ればせながら『アバター』をTOHOシネマズ日劇にて観賞。『タイタニック』を抜き、興行収入歴代1位となるなど全世界で大ヒットを記録している作品。しかし、どうも食指が動かず、観に行くのをためらっていました。“観る者を新しい次元の映画体験へと誘う”という売り文句にしては、予告編やパナソニックとのコラボレーションCMを観る限りがっかりしそうだなぁという感じがしていまして……。
映画としてはSF映画ではありますが、どちらかというとファンタジー映画ですね。パンドラという星の鉱物資源を狙う地球人と、パンドラの原住民であるナヴィの物語。アバターと呼ばれる遺伝子操作で作り出された肉体に地球人の精神をリンクさせ、ナヴィの村に潜り込むジェイクがナヴィの女性ネイティリと過ごすうち、その考え方に変化が訪れる……。

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SF映画, コラム          

Vol.84 『イヴの時間 劇場版』

イヴの時間 act01:AKIKOマスコミ試写にて『イヴの時間 劇場版』を観賞。全6話がネット配信されたWebアニメーションで、新作シーンを加えて再編集、<1st.シーズン完全版>として劇場公開される作品です。
アンドロイドが普通の日常に入り込んでいる近未来を舞台に、アンドロイドを家電として扱う通常の社会と、人間とアンドロイドを区別しない社会<喫茶店「イヴの時間」内のルール>を織り交ぜながら、人間とアンドロイドの関係、そして人と機械の間に生まれるそれぞれの感情を主人公たちの心の移り変わりを通して描いた作品。

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コラム, 劇場版アニメ・イベント上映          

Vol.83 『影武者』

影武者観賞映画振り返りコラムの32回目は1980年公開の『影武者』。先日書いた『ディア・ハンター』と同じ日に錦糸町へ移動後、江東劇場で観賞。2作品合わせて6時間(^_^;)
言わずと知れた黒澤明監督の時代劇で、武田信玄の影武者となった盗人の半生を描いています。撮影時にはいろいろとトラブルがあり、完成が危ぶまれたこともありましたが、「クロサワの映画が未完成になるなんてありえない」と、フランシス・コッポラとジョージ・ルーカスの援助もあり、無事公開されました。

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コラム, 時代劇映画          

Vol.82 『ディア・ハンター』

ディア・ハンター デジタル・ニューマスター版観賞映画振り返りコラムの31回目は『ディア・ハンター』。この映画が公開されたのは1979年なのですが、その時に見逃していたので1980年のアンコール上映を観に行きました。本八幡駅前のビル内にあった4つの映画館のいずれかで観たのですが、映画館名までは覚えてません。
1979年のアカデミー賞作品賞を含む5部門を受賞した作品で、マイケル・チミノが監督。ロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケン、ジョン・サベージ、ジョン・カザールらが出演。アカデミー賞ノミネートとなったメリル・ストリープの出世作とも言えます。

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コラム, 戦争映画          

Vol.81 『ダレン・シャン』

ダレン・シャン 1完成披露試写にて『ダレン・シャン』観賞。児童文学のベストセラーを映画化したダークファンタジー作品。
親友の命を救うためにハーフバンパイアとして生きることを選択したダレン・シャンを待ち受ける未知の世界。バンパイアとバンパニーズとの戦いは親友であったスティーブと敵対する宿命を背負うことに……。

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コラム, ファンタジー映画          

Vol.80 『1941』

1941観賞映画振り返りコラムの30回目は1980年公開の『1941』。公開初日に丸ノ内ピカデリーで友人二人と観賞。
『ジョーズ』『未知との遭遇』と立て続けにヒットを飛ばしたスピルバーグが監督したコメディ映画。そのヒットにあやかろうとしたのか、サメの口の中に海に輝く1本の光、そこに突き出た潜望鏡にスピルバーグがつかまっているというティザーポスターで宣伝され、実際に観るまでどのような映画か分からなかったのを覚えています。

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コメディ・ギャグ映画, コラム          

Vol.79 『地獄の黙示録』

地獄の黙示録観賞映画振り返りコラムの29回目は1980年公開の『地獄の黙示録』。公開時、35mm版と70mm版でラストシーンが違い、テアトル東京の70mm版と有楽座の35mm版で迷ったのですが、先行上映となった有楽座の35mm版を観ました。拡大上映までの間は全席指定での上映でした。これは父と弟の3人で観た映画。
DVDジャケットになっているのはVol.37 『007/私を愛したスパイ』のときに書いたボブ・ピークのイラスト。光の表現などを見るとボブ・ピーク独特のタッチではありますが、それまで見ていたイラストとはかなり画風が違い、その迫力に圧倒された記憶があります。映画を観終わった後、なぜモチーフがドラン橋のシーンなのだろう?と思いましたが、この映画に潜む闇をクローズアップさせるためのモチーフ選びなのかなという気がします。

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コラム, 戦争映画          

Vol.78 『ルパン三世 カリオストロの城』

ルパン三世 カリオストロの城観賞映画振り返りコラムの28回目は1979年公開の『ルパン三世 カリオストロの城』。年が明けて1980年になってから見ました。ようやくこのコラムから80年代に突入……先は長いですが、90年代になると年に2、3本しか観ていない年もあるので、ざっと残り300作品ぐらいですかね(^_^;)
映画館の名前はよく覚えてません。江東文化? いや江東スカラ座とか言ったような……。錦糸町のにっかつ系劇場(ロマンポルノばかり上映していた映画館)の2階にあった映画館で、普段は洋物ポルノをやっていた映画館。通路とかに近日上映映画のポスターがガンガン貼られていて、アニメ作品を上映してるんだからその期間中ぐらいなんとかならないものかと思った記憶があります。子どもだって観るんだし……。
さて本題のほうに。この作品は『ルパン三世』の劇場版第2作。前年の第1作とはまったく雰囲気の違う作品となっています。監督は映画デビューとなる宮崎駿監督。

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コラム, 劇場版アニメ・イベント上映          

Vol.77 『ドラキュラ都へ行く』

ドラキュラ都へ行く観賞映画振り返りコラムの27回目は1979年公開の『ドラキュラ都へ行く』。暮れも押し迫った時期に1人で行った記憶があります。映画館はみゆき座。日比谷映画街のいちばん奥にある、女性向け作品を多く上映していた映画館です。いまは建て替えられてしまいましたが、このビルの上に東宝の本社がありました。
地下にあるというのに750席以上もある映画館というのはこのみゆき座ぐらいだったんじゃないでしょうか? 年末だしそんなに混んでいないだろうと思っていったら、意外なことに立ち見となるぐらいの人出で、しかもその大半が女性という、これまでみたことがない光景。すぐ追加料金を払って指定席にお直り。たしか700円くらいだったかなぁ。いまは何そのお直りって?って言われてしまいそうですが、昔は一般で入った後に、追加料金で指定席にすることができました。指定席が空いていればですが。

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コラム, ラブコメ映画          

Vol.76 『戦国自衛隊』

戦国自衛隊 DTSコレクターズ・エディション観賞映画振り返りコラムの26回目は1979年公開の『戦国自衛隊』。キンゲキで観賞。
『犬神家の一族』から始まった角川映画はミステリーを中心とした映画を製作していましたが、このころのSFブームもあってか、SF映画として初めてこの『戦国自衛隊』が作られました。連日放映されるテレビCM、戦国時代に現代兵器が登場するという奇抜なアイデア、とても印象的だった「歴史は俺たちに何をさせようとしているのか?」というキャッチコピーもあり、公開前からこれは観たい!と思わせる要素が盛りだくさんでしたね。

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SF映画, コラム          

Vol.75 『007/ムーンレイカー』

007/ムーンレイカー観賞映画振り返りコラムの25回目は1979年公開の『007/ムーンレイカー』。江東リッツで観賞。
SFブームまっただ中の映画界において、007もついに宇宙に進出! 前作の『007/私を愛したスパイ』がおもしろかったので、さらにスケールアップした007が観られるのかとワクワクしながら観に行った記憶があります。が、冒頭から、えぇっ?というシーン。これだけで一瞬にして醒めてしまった……。

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コラム, スパイアクション映画          

Vol.74 『アルカトラズからの脱出』

アルカトラズからの脱出観賞映画振り返りコラムの24回目は1979年公開の『アルカトラズからの脱出』。丸ノ内東映パラス(現在の丸ノ内TOEI2)で観賞。
いまでこそアカデミー監督としての知名度が高いクリント・イーストウッドですが、この頃は監督作品もありますが、それよりもアクションスターとしての印象のほうが強かったですね。なんといっても『ダーティーハリー』のイーストウッドというイメージから離れられないというか。

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コラム, サスペンス映画          

Vol.73 『ONE PIECE -FILM- STRONG WORLD』

ONE PIECE FILM STRONG WORLD オリジナル・サウンドトラックTOHOシネマズ錦糸町にて『ONE PIECE -FILM- STRONG WORLD』観賞。人気コミック『ワンピース』のアニメ10周年記念作品として、原作者である尾田栄一郎さんが製作総指揮を務めたことでも話題の映画。
特筆すべきはそのクォリティ。これまでの劇場版にはない絵のクォリティの高さ。原作に近いキャラクターたち、動き、臨場感、美術、そしてそれぞれのキャラクターの立ち位置がきちんとしている。劇場版というのにふさわしいクォリティでしたし、逆にいうとこうでなければいけないと思います。

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コラム, 劇場版アニメ・イベント上映          

Vol.72 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』

大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE新宿武蔵野館にて『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』観賞。製作スタッフを一新し、新しいウルトラマンの映画を目指した意欲作。100体もの怪獣、ウルトラ戦士総出演、光の国の全貌が初めて映像化されるなど、話題盛りだくさんの作品。
ワイヤーアクションとCGの融合により、これまでにないカメラアングルとスピード感を実現。冒頭、ウルトラマン第1話のオマージュともいえるベムラーとメビウスの戦いを始め、ウルトラ戦士と怪獣の戦いもとても迫力のある映像として展開されます。

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コラム, 特撮映画          

Vol.71 『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』

仮面ライダーディケイド&平成仮面ライダーシリーズ10周年記念公式読本楽天地シネマ8にて『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』観賞。『仮面ライダーディケイド』の完結編と『仮面ライダーW』の始まりの話を描き、さらに両者をドッキングさせた話の3部構成で描かれた作品。
まずはディケイドですが、TVシリーズ最終話がなんとも中途半端なところで終わってしまった感は否めず、その後の話を今回劇場版として制作したことにより、ようやく話として完結したという感じでしょうか。あの終わり方はやはり続きが気になる終わり方でしたからね。

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コラム, 特撮映画          

Vol.70 『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3 ~http://鷹の爪.jp は永遠に~』

秘密結社 鷹の爪 カウントダウン 第1巻TOHOシネマズ六本木での完成披露試写にて『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3 ~http://鷹の爪.jp は永遠に~』観賞。flashアニメ『秘密結社 鷹の爪』シリーズの劇場公開第3作で、これまで同様FLOGMANが監督・脚本・声の出演もろもろを担当しています。試写会ではレオナルド博士(着ぐるみ)と一緒に舞台挨拶も行われました。
現在テレビ放映中の『秘密結社 鷹の爪 カウントダウン』と同じく、いつもと変わらぬギャグ満載。実はこの映画は『秘密結社 鷹の爪 カウントダウン』の前の話に当たります。まあ、そのことが大きな意味があるかどうかはわかりませんが(^_^;)

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コラム, 劇場版アニメ・イベント上映          

Vol.69 『コララインとボタンの魔女』

コララインとボタンの魔女TOHOシネマズ六本木での完成披露試写にて『コララインとボタンの魔女』観賞。公開時には3D映画『コララインとボタンの魔女 3D』として上映される予定の作品ですが、今回の試写会では通常版を原語で上映。
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の監督によるストップモーションアニメなのですが、それを3Dにしたのは世界初だとか。本編上映前に3D版の予告編を観ましたが、奥行き感や飛び出し方など、けっこうおもしろい感じでした。

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コラム, 劇場版アニメ・イベント上映          

Vol.68 『Mr.Boo! ギャンブル大将』

Mr.Boo! ギャンブル大将観賞映画振り返りコラムの23回目は1979年公開の『Mr.Boo! ギャンブル大将』。初めて試写会で観たのがこの映画で、新橋のヤクルトホールで観ました。
『Mr.Boo!』シリーズの第3弾として公開された作品ですが、元々はマイケル・ホイの監督第1作で、3作品の中でもっとも古い映画。そもそもホイ3兄弟のうちリッキー・ホイは出演していなかったにも関わらず、シリーズ作品にするためにリッキー出演シーンを追加しています。

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Vol.67 『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』

宇宙戦艦ヤマト復活篇オリジナルサウンドトラック 交響曲ヤマト2009マスコミ試写にて『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』観賞。ちょうど今日開催の完成披露試写会のチケットも当選していたのですが、そちらは子どもに譲りました。もう一つのエンディングについてはとりあえず話を聞きましたが……どちらが採用されるのか? 私はとりあえず公開予定バージョンのほうがいいと思うのですが。
完成披露試写では西崎さんの挨拶、ささきいさおによる「真っ赤なスカーフ」熱唱など盛りだくさんのイベントだったようです。そこで配られたヤマトクルー認定証はいくつかパターンがあるようですね。ECI任命とコスモパルサー隊配属を入手しました。他はどんなものがあるんだろう?
この『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』は、作るという情報だけが何回も何回も報道されていながら、なかなか確実な情報が出てこなかった作品。その間も著作権に関する裁判やらいろいろあって、本当にやるんだろうか?という感じではありましたが、ようやく日の目を見たというところでしょうか。

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コラム, 劇場版アニメ・イベント上映          

Vol.66 『銀河鉄道999』

銀河鉄道999観賞映画振り返りコラムの22回目は1979年公開の『銀河鉄道999』。前年の『さらば宇宙戦艦ヤマト』と同様、公開初日に浅草東映パラスにて観賞。
松本零士原作のコミック『銀河鉄道999』は当時、雑誌に連載中でしたし、テレビアニメ版も並行して放映されており、映画としてどのようにまとめるのか?が気になっていましたが、原作のエピソードのいくつかを主軸にしながら、コミック・テレビアニメでまだ観ぬ結末が破綻なく、しかもサプライズ付きで用意されていました。

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コラム, 劇場版アニメ・イベント上映