『劇場版ダンまち』新宿・さいたま・川崎舞台挨拶、TV2期放送予定を発表
2月15日から公開された『劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか -オリオンの矢-』。
メインキャスト登壇で舞台挨拶が行われ、そのオフィシャルレポートが届きました。
●新宿ピカデリー 2月16日 9時上映開始回舞台挨拶
2月16日(土)に新宿ピカデリーにて行われた劇場舞台挨拶では、ベル・クラネル役の松岡禎丞さん、ヘスティア役の水瀬いのりさん、アルテミス役の坂本真綾さん、リリルカ・アーデ役の内田真礼さん、ヴェルフ・クロッゾ役の細谷佳正さん、ヘルメス役の斉藤壮馬さん、アイズ・ヴァレンシュタイン役の大西沙織さんら7名のキャストに加え、コスプレイヤーのえなこさんがヒロイン・ヘスティアの姿で登壇。同日9時上映開始回と11時55分開始回の2度にわたり、上映終了後にトークを繰り広げました。その9時上映開始回(第1 回)の内容をお届けします。
・4年ぶりの共演も息はぴったり
舞台挨拶が始まり、ステージに勢揃いとなったゲスト陣。まずは観客の全員に劇場版の感想を叫んでもらうこととなり、それに答える「最高!」という大きな声が客席から響くとキャストの皆さんの表情にも笑みが浮かびます。
そんなやりとりで場が和んだ後、TVシリーズから4年ぶり『ダンまち』のアフレコについ
て主演である松岡さんがコメント。テレビアニメの終了後も原作者・大森藤ノ先生の活躍でシリーズへの出演が途切れることはなく、本作でも違和感なく演じられたと語った松岡さん。
「やっぱり、このチームだからできるんですよ!」とキリッとした雰囲気でキャスト陣に関してもコメントすると、それを聞いた面々は「いい感じに仕上がってますね、松岡さん」「今日は調子がよさそうです」という“イジリ”も始め、4年経った今でも変わらぬチームワークの良さを垣間見せます。
また、ヒロイン・ヘスティアを演じる水瀬さんにとって4年前の当時はなんと19歳という若さ。当時を振り返りつつ「23歳になった今、ヘスティア役としてみなさんとおしゃべりできることが嬉しい」と喜びの気持ちを明かしながら、劇場版への思いを語っていました。
そんなチームの中に“劇場版オリジナルキャラクター”として初参加となったのは坂本さん。「出来上がったチームの中に入っていくので、緊張した」と感想を述べつつ、キャストそれぞれの演技からしっかり雰囲気をつかめたと振り返ります。なお、その言葉を証明するかのように、今回の舞台挨拶中にも「みんなが本当にかわいくて」といった発言が飛び出したり、チームにまざってたびたび松岡さんをイジる場面もあり、会場には微笑ましい笑みがあふれました。
・キャストの全員がシナリオを絶賛!
今回は上映終了後ということで、舞台挨拶ではネタバレも解禁。舞台挨拶が中盤にさしかかる頃には劇場版の内容について踏み込むこととなり、物語のキーパーソンであるヘルメスについては斉藤さんが「TVアニメでは登場が少なかったが、今回は……」とネタバレも含みながらシナリオの魅力についても語ります。
そんな話をきっかけに、主人公のチームメイトである細谷さんも同様にシナリオについてを絶賛。続く内田さんもオリジナルキャラクターのアルテミスに関して“違和感の無さ”をコメントしており、抜き録りだったという大西さんは「試写会終了後に泣いた」ことも告白。キャストの全員がその物語に満足気な様子を見せていました。
その後もトークは水瀬さんが「私の知らない一面を見た」とヘスティアについてを語ったり、ベルから見たアルテミス、アルテミスから見たベルをそれぞれ松岡さんと坂本さんが交互に話したりしながら、ネタバレも交えて盛り上がります。
終盤の告知タイムにはテレビアニメ2期が今年夏に放送開始であることも発表され、会場には大歓声が。その流れのままエンディングに突入すると、松岡さんがキャストを代表して「劇場版は1期と2期の間の物語なので、この流れを2期に活かしたいです!」と意気込みを語り、「我々も命をかけて、命を吹き込ませて頂いたので、何度も見ていただきたいです」と劇場版のヒットを祈願。
そして、ラストは松岡さんの「ありがとうございました!」と元気いっぱいのひとことで締めくくられました。
●MOVIXさいたま 2月16日
2月16日(土)にMOVIXさいたまにて行われた劇場舞台挨拶では、ヘスティア役の水瀬いのりさん、アルテミス役の坂本真綾さん、ヘルメス役の斉藤壮馬さんらキャスト陣に加え、コスプレイヤーのえなこさんがヒロイン・ヘスティアの姿で登壇しトークを披露しました。
・この4年間でロリ声が出せなくなった!?
本作のヒロイン・ヘスティアのコスプレをしたえなこさんも参加した前説の後、BGMとともにキャスト陣が登場。今回はヘスティア、アルテミス、ヘルメスと“神様役担当”の3人が揃っており、挨拶中には斉藤さんが自らのことを“神様チーム”と表現し会場を和ませます。
そして、TVシリーズ終了からの4年を経ての劇場版公開にあたって水瀬さんと斉藤さんが思いを語るところからトークは開始。
中でも、『ダンまち』がTVアニメの初ヒロイン担当作品かつ、19歳という若さで挑んだアニメシリーズであった水瀬さんにとって、4年という月日の流れは非常に大きいものだったご様子。「アニメ版で出していた“作らずに出るロリ声”がもうでなくなってしまった」「演技力の幅は格段に増えました」など、身体と技量ともに成長を感じさせる言葉が多く飛び出します。
一方で、劇場版のオリジナルキャラクターとして『ダンまち』に初参加だった坂本さんは、「もう始まって動き出しているもの、年月を重ねられているものに途中から入るというのは、とても緊張しました」と当時の心境を告白。
また、坂本さんは現場での水瀬さんに“プロ根性”を感じたと語り、「松岡くんと水瀬さんが中心にいるからこそ、これほどいいチームワークを持つ作品になっていると感じました」と現場の様子を語る場面もありました。
・ギャグシーンでも伏線が……?
その後も“ネタバレあり”でトークが繰り広げられていった本舞台挨拶。その詳しい内容は割愛するものの、それぞれから“劇場版でより熱が入ったシーン”についても語られます。
中でも、劇中で“ヘスティアとアルテミスがひとつのテントで寝るシーン”があることから、話題は水瀬さん&坂本さんの女子回エピソードにまで発展。水瀬さんからは「お互いのスケジュールを完全に理解しているほどの仲」であるアイズ・ヴァレンシュタイン役の大西沙織さんとのお話。坂本さんからは「初めてお友達とお泊まり会した」時の思い出が明かされるといったレアエピソードも飛び出します。
一方で、斉藤さんは“覗きに行くシーン”に関する演技の熱量に関して「最初は全然足らないと言われたんです(笑)」とエピソードを暴露。収録時には「これは劇場版なんだよ? ジハード(聖戦)なんだよ?」と鼓舞されたことも明かして笑いを生みつつ、「そんなギャグシーンでも、巧妙な伏線が張られているのがすごいところ」とシナリオの素晴らしさに言及する一幕もありました。
その後も、「自分のファミリアを作ったらどんなファミリアを作りたい?」「それぞれのお気にりシーンはどこ?」といった話題に花が咲いた今回の舞台挨拶。終盤には同日発表となった「アニメシリーズ第2期が2019年夏放送開始」という情報もあらためて告知され、観客達の歓声に熱が帯びます。
そんな盛り上がりのなか、約30分の舞台挨拶はエンディングの時間を迎え、最後にはキャストそれぞれが観客に向けてメッセージ。トリの水瀬さんは「ヘスティアと出会った時には、こうして劇場版にまで連れてきてくれるとは思っていませんでした」と感慨深い様子で振り返り、劇場版公開と第2期に向けた意気込みを語って舞台挨拶を締めくくりました。
●川崎チネチッタ 2月16日
2月16日(土)に川崎チネチッタで行われた劇場舞台挨拶では、ベル・クラネル役の松岡禎丞さん、リリルカ・アーデ役の内田真礼さん、アイズ・ヴァレンシュタイン役の大西沙織さんが登壇しました。
・泣き方がベルではないのでカット!
テレビシリーズと劇場版との違いについて、内田さんは今回アルテミスというすごく強力な恋のライバルが登場してしまったと話し、リリもベルのことが好きなはずなのに全然入り込む余地がなかったと嘆きます。そんなアルテミスを松岡さんは色んな意味で強い女性だと感じたそうで、劇場版の物語の中でベルにとってアルテミスがいかに大きな存在になっていったかを語りました。
ちなみに、裏話としてベルが泣くシーンで、あまりにも感情が入り込みすぎて、泣き方がベルではなく松岡さん本人だったためカットされことを音響監督に告げられたという話も松岡さんから明かされました。
続いて、今回の登壇者は全員冒険者という立ち位置ということで「神様に対して言いたいことはありますか?」と司会から問われると、大西さんは劇中でベルが純粋で穢れがないという理由でできたことが、アイズにできなかった理由を神様に問いただしたいとコメント。その理由については3人から様々な予想が挙げられていました。また、松岡さんはヘルメスに対して言いたいことがあると憤りを見せました。
・「男のロマン」が盛りだくさんでもやらしさはない
「お気に入りのシーン」についての話では松岡さんは、冒険の始まりを予感させるという理由で冒険者たちが飛竜で飛んでいくシーンをピックアップ。ダンジョンではなく、オラリオの外に行くというのも新鮮で良かったと話す。それについて内田さんも同意しつつ、水が出てくるシーンが好きだと語り、今回の水浴びのシーンについては「男のロマン」的なものがたくさん出ているのに美しくていやらしさを感じなかったと話します。
また、テレビシリーズでベルがアイズの水浴びに出くわした話から、松岡さんはベルにはアイズではなくヘスティアにもっと目を向けて欲しいと以前力説していた話で盛り上がりをみせました。大西さんはラストの「汚れた自然が一気に浄化されるシーン」を挙げ、ダンまちらしい神秘的なシーンであったと絶賛。そのシーンで鹿が飲んでいた水があまりにも綺麗だったため、松岡さん自身も飲んでみたかったと笑う場面も。
締めの挨拶では大西さんは本作の劇伴のこだわり方について話し、二度三度見る時は音楽に注目して欲しいとコメント。内田さんは劇場版のクオリティで『ダンまち』を見ることができる喜びや、活き活きと描かれるキャラクターの素晴らしさを語ります。
そして、松岡さんは二回目以降を見る時には各キャラクターの心境や細かい絵の描写に注目し、入場者特典『劇場版ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか -オリオンの矢- One Love』をぜひ読んで欲しいとプッシュ。最後にテレビアニメ第2期への意気込みを語り、舞台挨拶を締めくくりました。
『劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか -オリオンの矢-』
大ヒット公開中!
公式Twitter:@danmachi_anime
©大森藤ノ・SBクリエティブ/劇場版ダンまち製作委員会
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