ウルトラマンダイナは永遠に終わらない物語。スーパーGUTS大集結!開催
7月21日より開催されている「ウルトラマンフェスティバル2017」。その特別イベントとして、「ウルトラマンダイナ放送20周年記念 スーパーGUTS大集結!」が、ウルフェスライブステージ会場にて開催されました。
イベントタイトルでもわかる通り、ウルトラマンダイナことアスカ・シン役のつるの剛士さんをはじめ、スーパーGUTSメンバーが登壇。撮影時のエピソードやダイナへの熱い思いを、会場に集まったダイナファンはもちろん、当時の制作スタッフとも共有。会場全体からダイナ愛が感じられるイベントとなりました。
●ウルトラマンダイナ放送20周年記念 スーパーGUTS大集結!
開催日:7月27日(木)
場所:サンシャインシティ 文化会館
登壇者:アスカ・シン役・つるの剛士、ヒビキ・ゴウスケ役・木之元亮、、ユミムラ・リョウ役・斉藤りさ、コウダ・トシユキ役・布川敏和カリヤ・コウヘイ役・加瀬信行、小中和哉監督、脚本・長谷川圭一、岡秀樹監督、
中継出演:ナカジマ・ツトム役・小野寺丈
ビデオ出演:ミドリカワ・マイ役・山田まりや
イベントに先駆けて行われた囲み取材は、20年経過についての話題からスタート。ダイナ撮影時には隊長(木之元さん)からよく怒られたというつるのさんは「気付いたら5人も子どもがいて、いまは自分が怒る立場なんだと感慨深いです」と時の経過について語ると、木之元さんが隊長を演じていた年になったという加瀬さんが「あの頃の隊長と同じ年になったんですけど全然貫禄がない、ばかもん!が言えない」と、ヒビキ隊長の「ばかもん!」に触れます。
その「ばかもん!」は、木之元さんが1話に1回言っていいですかとお願いしたセリフだったそうですが、「音声さんがたいへんなんですよね、音が割れちゃうから」と斉藤さんがつっこみを入れます。
こないだまで撮影していたのではないかという雰囲気で、とても20年経ったとは思えないスーパーGUTSメンバーのやり取りに「こうして勢揃いすると、すぐあのときの空気に戻りますね」とつるのさん。「ダイナが2017年を舞台にした物語だとりっちゃん(斉藤さん)に言ったら、りっちゃんは今日初めて知ったって言うんですよ、ひどいですよね」という話にも木之元さんが間髪入れずに「それは知らなかったな」と助け船を出します。「え~隊長も知らなかったんですか!?」というつるのさんに対し、「2030年くらいかと思ってた」と、まるで台本があるかのような受け答え。
あまりのチームワークのいい会話は、そのままダイナのエピソードなどに話題が移っていってしまい、途中つるのさんが「ステージで話しません?」と遮らなかったら、お客さんなしで延々話が続いていってしまう勢いでした。
「いま仕事しているスタッフがアスカを演じてたころの年齢で、当時観てました、夢もらいましたって言われます。当時夢をもって観ていた子たちが夢を与えるような立場で仕事してることが感慨深いです」と言うつるのさん。その当時、夢を持って観ていた子たちが待つステージへと話は続きます。
ウルフェスのライブステージ会場に舞台を移した今回のイベントは、つるのさんの発案で開催されたもの。ダイナの舞台が2017年だったこと、放送から20周年ということで、何もしないわけにはいかないということで、みんなが集まるイベントをやろうと企画したという話。そして、スーパーGUTSのメンバーが一人ずつ名前を呼ばれステージ上に登壇すると、一人一人に大きな歓声が沸き上がります。
ステージ上に登壇したのはつるのさん、木之元さん、斉藤さん、布川さん、加瀬さん。今日この場に来られなかった小野寺さんと山田さんは、なんと20年振りに同じ舞台に立っているとのこと。岩手県にいる小野寺さんに中継がつながると、さらに大きな歓声が起こりました。
山田さんはすでにその場を離れてしまっているとのことでビデオでのメッセージを上映。隠しておいたダイナのDVD-BOXを4歳半の息子に見つけられてしまって、ものすごくはまっているというエピソードが披露されました。
その後、ステージ上ではいよいよスーパーGUTSメンバーによるトーク。「どこかで親父と息子・娘たちの集まりが知恵を出し合って、力を合わせて地球を守る、そういう人間的なつながりの強い組織だった」とスーパーGUTSについて木之元さんが語ると、布川さんも「ファミリー的な感じがありますね。頑固なお父さんがいて、がんばってる子どもたちとやんちゃなアスカという感じで」と同調します。
ダイナのここが好きというところを尋ねられるとつるのさんは「ティガじゃないとこ!」と即答。「ティガの撮影が終わってすぐにダイナの撮影に入ったので、スタッフがティガの雰囲気を残しながら撮影していた」というつるのさんは「ずっとダイゴって呼ばれて、長野くんとか言われて……太田プロだし、つるのだし、全然キャラ違うし」と新しい作品を作ってるという部分を意識していたそう。
斉藤さんも「最初のころはティガの熱度を感じてるからがんばらないといけなないと思うのと同時に「ちぇっ」と舌打ちしていた」と語ります。「でも子どもの反応がすごかった。子どもはダイナのわかりやすさを喜んでくれたし、そのように喜んでくれるのを目の当たりにするのがうれしかった」とダイナの良さについて語ると、「ヒーローは雲の上の存在で、特別で、手の届かない存在だけど、僕はみんなの目線と同じ。みんなヒーローになれるんだよという目線のキャラクターだったんじゃないかな」とつるのさんもダイナのスタンスを分析していました。
好きなエピソードでは加瀬さんが「少年宇宙人」をピックアップ。布川さんが「隊長が怪獣に食べられちゃう話」(「決断の時」)を上げると、木之元さんが「ダイナの手のひらに乗ったんですよ!」とうれしそうに観客にアピール。斉藤さんは「移動要塞(クラーコフ)浮上せず!」を上げ、「ちょうど真ん中くらいのエピソードでストーリー性が強くなって、これでティガに勝てたかなと思った」そうで、やはりティガをライバル視している様子。
この後、撮影当時使っていたリーフラッシャーを使ったダイナへの変身があり、会場は大盛り上がり。かつての子ども達がみんなで声援を送ってダイナを応援します。
ダイナのアクションが終わるとハネジローが登場。
そしてトークは後半に移ります。撮影時のエピソードでは、隊員服が夏熱く、冬寒くてたいへんで、つるのさんも小野寺さんも汗だくだったという話。また、スーパーGUTSの車輌ゼレットで市道に出てしまったというハプニングが紹介されました。
「撮影中にアスカとリョウでゼレットに乗って走ってたらUターンできなくて、そのまま市道を走った」とつるのさんが暴露。「奥多摩の住宅街を二人でミサイル付きの車で走ってて、信号待ちで隣の車にガン見されました。いまだったらinstagramの「いいね」がハンパないでしょうね」というと会場は大爆笑でした。
さらに斉藤さんが「みなさん、どんな話が聞きたいんだろう?」と言うと、急遽会場からの質問コーナーが実施され、お客さんから「日常的にダイナのことを思い出すか?」、「最終回前のアスカとリョウの関係」といった質問が出され、回答しました。
斉藤さんが「最後の撮影がアスカが飛んでいくラストシーンでそうとう気持ちが入っていて、考えるだけ泣けてきちゃうという何日間だったのに、消えるはずのアスカが撮影見学にきて、気持ち作ってるのに!と文句をいれた」というエピソードを披露。「抱きかかえられるシーンもすごくいいシーンなのに「重い」って言うんだよ!」と、まさにアスカとリョウの会話そのままの光景がステージ上で繰り広げられました。
この日、ステージ手前最前列あたりは、当時の制作スタッフが座っており、その中から小中監督、脚本担当の長谷川さん、岡監督も登壇。オーディションなどの話が語られました。小中監督は「ティガとの差別化として楽しいウルトラマンを目指しました。ここまで冒険していいのかなと悩みながらつるのくんに賭けて、すばらしいアスカが生まれました」とほめ、つるのさんも「1年で成長したねと言われたのがすごくうれしかった」と応えます。
長谷川さんは「自分がシナリオライターとして初のメインライターを務めた作品でいまでも大好きなダイナです」と語り、岡監督は「ダイナは終わらない物語です。ネオフロンティアという言葉そのものの物語になったという気がします。この先を作ってください、そのときは隊長、隊員服をきてください」と、これからも続くダイナの物語への意欲を示しました。
最後のメッセージでは斉藤さんが「みなさんが持っているリョウのイメージを大事にしながら一緒に成長していきたい」、つるのさんが「僕とアスカは一心同体で、これからの僕のがんばりがアスカのがんばりだと思っています。今後ともアスカをよろしくお願いします」と、演じたキャラクターが自分の一部となっている二人の思いが伝わってくる挨拶でトークは終了。
他の登壇者のスーパーGUTS隊員として参加できたことに対する誇り、そして、このイベントを観に来た方々のダイナへの熱い思い。すべてが“ウルトラマンダイナ”という作品への熱量となり、会場が一体となったイベントでした。
ヒビキ隊長の「諸君、また会おう!」の掛け声に、会場全体が「ラジャー!!」と応え、特別イベントは締めくくられました。
●ウルトラマンフェスティバル2017
会期:7月21日(金)~8月7日(月)、8月9日(水)~8月28日(月) ※8月8日(火)は休業日、全38日間
時間:10:00~17:30 (最終入場17:00まで)
会場:サンシャインシティ 文化会館 4F 展示ホールB
主催:TBSテレビ
お問い合わせ:TBSイベントダイヤル 0570-00-0660(8月28日(月)まで/受付時間9:30~18:30)
Web:http://ulfes.com/
©円谷プロ
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