金元寿子「気持ちいいほどのすれ違いが楽しいです」『ゲーマーズ!』座談会
TOKYO MX、サンテレビ、BS-11、AT-Xにて、毎週木曜放送中のTVアニメ『ゲーマーズ!』キャスト5名が番組の魅力を語る!
潘めぐみさん、金元寿子さん、石見舞菜香さん、大久保瑠美さん、豊永利行さん、キャスト座談会を開催!
――まずはキャラクターの第一印象と、自分に似ていると思う部分を教えてください。
雨野景太役・潘めぐみさん:景太はゲームがとにかく大好きです。その想いが純粋で、勝ち負けだとか研鑽が目的ではなく、ゲームプレイそのものを楽しみたい男の子です。私もゲームが得意なわけではないのですが、遊んでいる人同士のやり取りが楽しかったり、ワザが出せたことがうれしかったり、純粋に楽しんで、勝負だけではないところでゲームを楽しみたいタイプなので、そこが景太と似ていると思っています。
天道花憐役・金元寿子さん:花憐は容姿端麗で勉強もできる高嶺の花のような存在なのですが、割と内面は喜怒哀楽がたくさんあって忙しいような、周囲からの印象とはギャップのある子だなと思って演じています。景太に惹かれてからは、だいぶ面白い子になっていきますね。その辺りが彼女のいいところかなって思っています。自分と似ているところはあまりないんですけど、部活をがんばっているところは似ていますね。私もバレー部に入っていました。
潘さん:おー、そうなんだ。
上原祐役・豊永利行さん:最初はチャラいなーという印象だったのですが、話が進んでいくと彼の過去や、自分を変えようと努力して現在のポジションにいるということが見えてきました。なので、自分がどう変わりたいかを理解して、それを実行できる奴なんだなぁというのは演じさせていただいて思ってましたね。まぁ、似ているところは、イケメンなところですかねー。(一同笑)
潘さん:豊永さんのそういうところ好き!
星ノ守千秋役・石見舞菜香さん:千秋ちゃんはコミュニケーションが苦手で、でも自分の好きなことに対しては喜怒哀楽のハッキリしているすごく可愛らしい子なんだな、と思って演じています。内向的でコミュニケーションが苦手なところとかは中学生のころの自分と似ていて……。なので、そのころの自分と重ねながら演じていければと思っています。
亜玖璃役・大久保瑠美さん:祐のことが本当に大好きな女の子で、ちょっとギャルっぽい見た目なんですが、元々はおとなしい子で、イメチェンした祐に合わせて自分も釣り合うようになろうと努力してきた子です。そういう、好きな人のためには一所懸命になれるところが可愛いと思います。私も好きなものに関してはとことん追究しちゃうのでそういうところは似てますね。好きな人のことはなんでも知りたい、ってなっちゃいますね。
――この五人のキャラクターの中で気になる関係性は?
潘さん:上原くんとの男の友情関係が好きなんですよ。上原くんがいい奴で、周りをちゃんと取り持とうとしてくれていますが、その傍らでわたわたしているのが景太ですよね。初めの祐は「なんだあいつ」と思っているし、景太は「上原くん怖いな」みたいな関係なんですけど、関わりのなかった二人が、ゲームという好きなものでぶつかり合った結果、ハグしちゃうみたいな関係になるのが好きですね。
だからゲーム部のみんなも景太たちもみんな好きなものは純粋に好きなので、上手く行けば仲良くなれるんですけど、何かが上手くいかない……という全体の関係性もおもしろいですね。“タイミング良くタイミングが悪い”んだな、っていう噛み合っていない感じが楽しいです。
――上原くんが一番の冷静で常識人という感じはありますね。
潘さん:そうですよね。二話でだいぶ崩れてましたが。
豊永さん:そうっすね。景太に殺されかけてましたからね。
金元さん:私は千秋と景太の関係性がいいなって今日思っています。途中まで息ぴったりなのに、最後だけ合わないっていうのがすごくおもしろくて、「ものすごく相性が良いのに根本的な部分だけ正反対」なのが面白いです。いがみ合いながらも仲が良い、というのは興味深い関係だと思いました。好きだからこそ譲れない部分があるのは難儀ですけど、そうやって言い合うのは楽しそうですよね。
豊永さん:自分が演じているから祐と景太の関係性は楽しいですね。これまで潘ちゃんとがっつり共演することがなかったので、掛け合いができるものうれしいです。それ以外だと天道さんと景太の関係性がいいです。それぞれのカップリングが三話の時点で結構できているのですが、天道さんと雨野くんは僕が予想していた関係と全然違うコンビなんだな、と思いました。
金元さん:今はこの二人が一番遠い位置にいるよね。
潘さん:眼中にない感じ。
豊永さん:こんなにメインヒロインがないがしろにされる作品なんだ、って……。
潘さん:まだ序盤ですから! 挽回を! 景太は自己評価が低い部分もありますからね。
豊永さん:天道さんも意外とナイーブというか、すぐに心にダメージを負ってますからね。
金元さん:男子のほうに断られるのは初めてだったのかな。
豊永さん:この二人の関係が今後どうなっていくのかは気になりますね。
石見さん:私は亜玖璃と祐のカップルが気になっています。イケメンとギャルは見た感じ軽そうと感じるんですけど、実は亜玖璃ちゃんは祐に尽くしていて、愛の深さを感じるので今後が楽しみだなー、と。
豊永さん:かき乱すぞー、かき乱されるんだぞー。
大久保さん:最初のころの祐は冷たかったですよね。演技のディレクションでも「あんまり優しくしなくていい」みたいな感じでした。
豊永さん:それが話が進むことで「なるほど」と合点がいきましたね。
大久保さん:ヒロイン三人が今のところまったく絡んでいないのが気になりますね。こういう作品って女の子同士の会話が多いと思うんですよ。この作品は女の子同士の会話がないので「いつ男以外と会話できるのか」と思っています(笑)。今の段階でそれぞれ気になっている人はいるけれど、その想いが向かう矢印が変わっていくと思います。その中で出てくる女子同士の会話も楽しみですね。
――ゲームについての思い出があれば教えてください。
潘さん:あえて古い、ビット感あるゲームにはまってますね。いまのものと比べると映像も楽しみ方もすごくシンプルだけど、操作性も難しくなくて、初めてやった人でもラッキーで勝てちゃうみたいなバランスが楽しくていいなと思いました。
金元さん:たのしそ~。
潘さん:やりましょやりましょ。Aボタンを押せばいい、ってゲームもたくさんありますから。スーパーファミコンで「ボンバーマン」を四人対戦するのも楽しいですよね。自爆しちゃったり。
金元さん:私はゲームセンターにあった「ワニワニパニック」が思い出に残っています。近所の銭湯のゲームコーナーに置いてあって、お金を入れてもらって遊んでました。そういった単純なゲームが好きですね。
豊永さん:時々ハンマーがガムテープでぐるぐる巻きにされてるところもあるよね(笑)。
豊永さん:僕の場合いっぱいあるんですが、思い出深いのは、PlayStation 2の発売日に親を説得して家電量販店の販売列の二番目に並んだことがあるんです。一番前の人と仲良くなって、おでんをおごってもらいました。そのときは高校生だったんですけど、寒い中おでんを奢ってくれたおじさんは今でもPlayStation 2で遊んでるのかなーって、思い返されますね。
石見さん:私は兄妹全員で買ってもらったゲームボーイアドバンスしか持ってなくて、一日一時間という決まりがありました。でもお兄ちゃんがそれを破ってしまって、ゲーム禁止になってしまったんです。それから時間が流れて、最近ゲームボーイアドバンスをプレイしてたら周りから「懐かしい~」って珍しがられました。
豊永さん:アドバンスは横長のやつ?
石見さん:いえ、正方形でパカパカ開くやつです!
豊永さん:じゃあSPだ。……金元さんがちんぷんかんぷんって顔してる。
大久保さん:私のお姉ちゃんがゲーム好きで、一緒に遊ぶというよりは見ているほうが多かったです。「ペルソナ」シリーズのプレイを見ていたり、ゲームセンターでポップンミュージックを手分けしてプレイしたりしていました。姉妹で遊ぶことが多かったですね。私はレベル上げは面倒臭いってタイプだったんですけど、お姉ちゃんはコツコツプレイタイプだったので、メモリーカードをお姉ちゃんに渡して、レベル上げだけやってもらって、ボス戦に行くということもありました(笑)。
――この作品の魅力はどこだと思いますか?
潘さん:みんな純粋で、みんな良い子なのに、どうしてこんな勘違いが生まれるんだろうと思ってしまいますね。ずっと学生生活のときもみんなそのまま思いを伝えられたら、どれだけ理解し合えるのかなって思っていたけど、純粋にいてもこうもみんなこじれていくものなんだなって。その純粋さの持つ力が魅力的だなと思います。ゲームが好きだという想いで、景太は友達ができたし、世界が広がっていったので、好きな思いとか、純粋な思いっていいなと思いました。
金元さん:気持ちいいほどのすれ違いが楽しいです。今のところ誰も噛み合っていないので、そこがどう転がっていくのが気になっちゃいますね。付き合ってるはずの祐と亜玖璃もすれ違っちゃっているので……。
潘さん:なんかすみません……勘違いさせないようがんばってはいるんですけど(笑)。
豊永さん:一見「ゲーム」の話なのかな? と思われがちなのですけど、実際蓋を開けてみるとゲームはあくまできっかけで物語自体はヒューマンドラマだなと感じています。人間関係とゲームにはどんな関わりがあるのか、というところが魅力だと思います。人それぞれゲームに対する趣味嗜好も違うのだというメッセージ性も、本当にゲームを知ってる方じゃないと書けない作品だと思っています。そういう部分も含めて人間関係というところと、学園生活というか青春のお話が魅力なのかなあって思います。
石見さん:会話のテンポや騒がしく賑やかな様子が、聴いているだけでも楽しい作品です。全員個性が出ていて面白いので、それぞれの会話がいいです。みんなおとなしいのに、しゃべり始めると賑やかになったり、おとなしい千秋がツッコんだりもするので、そこが面白いところです。
大久保さん:私も会話劇が面白いと思っています。全員ツッコんだりボケたりしていて、全体で見れば噛み合っていないけれど、会話シーンは息が合っているというか。ともすれば悪口じゃないのかと思えることも、良いスパイスになっていて聴いていて気持ちいいです。祐と景太の掛け合いがすごく面白くて、見どころだと思います。そこに絡んでくる勘違い女子三人って感じですよね。(一同笑)
豊永さん:男たちが勘違いに拍車をかけてすみません。
潘さん:ほんと申し訳ないです。悪気はなかったんです。
――ご覧になっている皆さんにメッセージをお願いします。
潘さん:『ゲーマーズ!』というタイトルですが、ただゲームしているわけではないですし、ゲームに馴染みのない人でも「ゲームをやってみようかな?」と思ってしまう魅力があるんじゃないでしょうか。ゲームをしていくことで人間くさくなっていくのも面白いですよね。これまでゲームを通した人間性を考えたことがなかったので、新たな発見ができる作品だと思います。みなさんにも景太のような純粋な気持ちで観ていただければうれしいです。キャストのみなさんもいい方たちばかりで、「すぐLINEグループ作るね!」ってなりました。
――景太たちもLINEグループを作れば勘違いも軽減できたんですかね。
潘さん:ええー! それはそれで誤解が生まれそうな気がします。
大久保さん:変換ミスとかでね!
潘さん:「俺は好きだよー」って書き込んだら「それは誰のこと!?」って。
豊永さん:絶対変な風に受け止めそう(笑)。
金元さん:キャラクターがそれぞれ魅力的ですし、原作ファンも楽しめるアニメになっていると思います。キャラの表情や表現の幅が広くて、どこまででもやってやろう! という意気込みを感じます。小説の文字の情報から、さらに表現豊かになってアニメになっていると思いますので、楽しみにしていてください。
豊永さん:会話劇ですが、男子二人の掛け合いが多くていいですよね。主人公の景太を潘ちゃんが演じていて、キャラとしては男子同士ですが、キャストとしては男女なので、個人的には新鮮な気持ちで演じさせていただきました。その掛け合いが視聴者にどのように受け止められるのか気になるところであり、楽しみなところですね。ヒューマンドラマと思いつつ、もちろんラブコメなので、コメディ要素をどう入れていこうか、どうボケツッコミを発生させていくかみたいなことも考えながら演じさせていただいております。そういうところも含めて、視聴者にはキュンキュンしてもらいたいです。祐のリア充としての矜持を出したいです。
石見さん:すれ違いなんですけど、ドロドロしすぎず、微笑ましい作品です。そんな和気藹々とした雰囲気が出せるように精一杯演じていきますので、楽しみにしていてください!
豊永さん:年齢としては一番キャラたちに近いからね。
石見さん:がんばります!
大久保さん:みなさんも仰ってるとおりテンポが良くて、会話が面白くて、胸キュンなところもあるので、そこも楽しみにしつつ……作中で絡んではいないヒロイン三人でOPテーマを歌っております。この曲はピコピコ音などゲーム的な音楽になっていますので、楽しみにしていてください。アニメを観て、『ゲーマーズ!』の世界にどっぷり浸ってもらえればと思います。
潘さん:上手だ!
豊永さん:すばらしい!
――ありがとうございました!
アニメ公式HP:gamers-anime.com
アニメ公式Twitter:@gamers_tvanime
©葵せきな・仙人掌・KADOKAWA ファンタジア文庫刊/ゲーマーズ!製作委員会
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