『絶狼<ZERO> -DRAGON BLOOD-』先行上映会を開催、FFコラボ詳細も披露
涼邑零/絶狼が主役の『絶狼<ZERO>』シリーズ最新作『絶狼<ZERO> -DRAGON BLOOD-』が放送開始となる1月6日、放送が待ちきれないファンの方々が集い、第1話先行上映会&放送直前トークイベントが、新宿ロフトプラスワンで開催されました。
本イベントには涼邑零役の藤田玲さんのほか、雨宮慶太総監督、アリス役の青島心さん、烈花役の松山メアリさん、それから先日コラボが発表された「ファイナルファンタジーXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹さんが登壇。放送前の第1話の鑑賞とトークイベントで大いに盛り上がりました。
ニコニコ生放送でも生中継されていたこのイベント。放送前ということで生中継内で第1話のネタバレにならないよう、その内容については中継が始まる前に話をされていました。夕べの九州での放送で地上波での第1話放送が完了しましたので、本記事ではそのあたりの話についても記載します。大きなネタバレはありませんが、BS・CSでこれからご覧になる方はご注意ください。
●『絶狼<ZERO> -DRAGON BLOOD-』放送記念イベント
日程:1月6日(金)19:30~
場所:新宿ロフトプラスワン
登壇者:雨宮慶太(原作・総監督)/藤田玲(涼邑零役)/青島心(尋海アリス役)/松山メアリ(烈花役)/吉田直樹(スクウェア・エニックス ファイナルファンタジーXIVプロデューサー兼ディレクター)
「明けましておめでとうございます」という雨宮監督の挨拶からスタートした本イベント。第1話上映前は雨宮監督・松山メアリさん、青島心さんのトークでスタート。
「まさか絶狼に出られる日がくるとは思っていなかった」という松山さんは「1話も逃さずみてほしい」とアピール。青島さんは「とにかく変身シーンがかっこいい」とその感想を述べると、すぐさま「召喚ね」と雨宮監督につっこまれ笑いを誘います。
雨宮監督によると、このイベントで上映される第1話はエンドロールのクレジットなしで、藤田成分が多くて濃いエンディングになっているとのこと。『牙狼<GARO>』第1話以来、久々に緊張していると監督が語る第1話が上映され、ホテルに巣くうホラーと、そこに入り込んでしまったアリス、それを救う涼邑零こと絶狼のエピソードに、会場では大きな拍手がわき上がりました。
上映後は、藤田さん、吉田さんも参加してトークイベントを開始。藤田さんの音頭で乾杯した後、ニコ生の中継までの間は第1話の内容を含めてのトークとなりました。
吉田さんから「零が大人になってた。あんなにコートを回しながらアクションできるのがすごい」と振られると、「コートさばきは雨宮監督のおかげで、日本では小西くんの次くらいです」と藤田さんがファンのつぼを押さえるレスポンス。
青島さんは自身の演じるアリスの良さが出ていてよかったと第1話の感想を述べ、「自分が出ている作品を他の人に観てもらうのがほんとにすごいこと」と初々しくコメント。藤田さんが「ファーストカット(初撮影)のシーンも入ってたよね? どこ(のシーン)?」と質問すると青島さんは「山梨」と答え、その受け答えに藤田さんもたじたじな様子。
雨宮監督からは、絶狼の鎧召喚後に魔導刻が表示されるのは吉田さんのアイデアという話が語られ、この魔導刻は全話に入っていることが明らかにされました。また、絶狼のワイヤー技は、実は涼邑零が雷牙に伝授した技であるという設定も語られました。
この第1話について松山さんに藤田さんが「メアリちゃんすごくよかった」と褒めるのですが、松山さんは「出てないの!」とすかさず対応。そして、「絶狼に出演すると言われてから呼ばれるまで時間が掛かったので、ほんとに呼ばれるのかな?と思っていた」という松山さん。「烈花として牙狼に出演してからのインタビューでは絶狼がかっこいいとよく言っていたので、今回出演できて幸せです」と、本作への出演についてコメントしました。
初めて絶狼のスーツをみたときに怖がっていたことを雨宮監督に暴露された青島さんは「怖かったです」とそのときの印象を吐露。藤田さんから「記念撮影したのに顔がひきつってた」とさらに追い打ちがかけられ、「そのときの写真持っているから後でTwitterにアップします」という話となり、実際に藤田さんのアカウントにアップされています。
撮影時の話では、「いままでのシリーズにないくらい、監督をはじめスタッフと話し合いながら撮影できた」と藤田さんが語ると、雨宮監督も「今までの牙狼シリーズでいちばん迷ったり悩んだりした作品」と、本作の撮影について振り返ります。「1話完結を意識しつつ、いままでと違う感じになっている」という監督に対し、「これまでの絶狼を絶狼っぽさで超えている」と藤田さんが評していました。
元老院付きとなった烈花を演じた松山さんは「いままで零との関係性が描かれていなかったので、喜怒哀楽が豊富な零に対してどう答えたらいいんだろう」と思っていたとのこと。藤田さんはそこを最初に脚本家と話したことといい「大人になった二人だからこういう話が成立するだろう」と話し合ったことを披露しました。
この後、会場のファンからのQ&Aが行われましたが、どこのメディアの質問?という内容の問いばかりで、牙狼ファンの奥深さを垣間見る質疑応答に。
過去シリーズのオマージュはあるかという質問に対しては、「オマージュは意識していないけど、第1作が好きな人はこう思うだろうという撮り方をしている」と雨宮監督が回答。「これまでの話はひきずってはいるが、掘り下げてはいない。だから、ユマとカインのにおいもするし、鋼牙のにおいもある。ファーストシーズンを観ている人も、いいところで期待を裏切られたり、楽しめるところがある」と、今後について含みを持たせた話をされます。
今回、ヘアスタイルがウェービーになったことについて質問された藤田さんは「実はアドリブで、本編中でそれについて語っている」と披露しますが、「それ残ってない(カットされている)かも知れない」と雨宮監督から告げられ、「アフレコ時には残ってましたよ!」と少し動揺気味。「もし残ってなかったらこのシーンですとツイートします」という約束をしていました。
生身のアクションが多いことについて「アクションの苦労話を教えてほしい」という質問については、弓削智久さん演じる竜騎士エデルとの戦いがたいへんだったと答える藤田さん。「たとえば小西くんとの戦いだったら、止めるにしても、もちろん当たっているように見せますが、きれいに合わせたところで力を抜いてくれる。でも弓削さんはガチで力まかせにくる」と振り返り、「弓削さんとの殺陣は一発一発本気でやった」とそのハードさを伝えました。また、女性のホラーが多かったとのことで、零としてどのような反応をみせるかを考えながらのアクションが多く、工夫したことも披露されました。
この後は、絶狼の話よりも藤田さんのテンションが高くなる「ファイナルファンタジーXIV」のコラボの話題に。自分がプレイしている忍者のキャラのレベル上げ、牙狼装備を入手するための戦績を最大まで貯めたという藤田さん。吉田さんが用意した各ジョブの牙狼装備の話ではゲーマーとして一喜一憂します。
吉田さんによると、牙狼装備は一体成形ではなくパーツごとに変えられるようになっているとのこと。ただ牙狼の黒い部分はどうなっているのだろう?と困ったというエピソードが語られます。また、牙狼にはない盾について、その世界観を壊さないよう、透明な盾を用意し「英霊の加護」という名前をつけたという話も披露されました。
今回のコラボにおいては、雨宮監督と何回も打ち合わせをし、牙狼の世界にない要素についても取り決めていったとのこと。騎士になれない女性キャラをどうするかについては「ゲーマーにとって自由があったほうがいろいろなデザインを楽しめる」と雨宮監督からお許しをいただき、女性体型の騎士や、いろいろな種族の体型によって異なる魔戒騎士や魔戒法師が観られるとのことです。
また、烈花に似た装備では拳に筆文字をまとって戦ったり、機工士が莉杏の銃を装備できたり、召喚士が魔導文字を書いていたりと、牙狼の世界観に合わせた様々なコラボが行われます。
大きな魔導筆をもったキャラクターをメディアに公開(MOVIEWには届いてないので実際の絵はFFサイトなどをご覧ください)したら、牙狼を知らない人から箒なのか筆なのかわからないという話があったらしいのですが、ファンが「あれは魔導筆といってだね……」と解説していたというエピソードや、魔導馬が登場すること、さらに絶狼放送内でコラボCMが放送されることが披露されました。
ファイナルファンタジーXIVと牙狼のコラボは1月17日に行われるパッチ3.5というアップデートで一斉解禁となります。
本イベントの最後には、1月13日より、苺野しずくさんによるコミック「絶狼の軌跡~scene ZERO~」が公式サイトで配信されること、本日1月8日スーパーフェスティバルで雨宮監督のトーク&サイン会の開催、2月4日阿佐ヶ谷ロフトでNIRA NIGHT!!の2回目の開催などが告知されました。
藤田さんからは「すばらしい方が集まって、みなさんが応援してくださっているおかげで、絶狼が新しい分野に発展しています。暖かく見守っていただき、応援してくださるとありがたいです」というメッセージが送られ、雨宮監督は「2話以降、さらにテンションが上がっていきます。いまはネットとかSNSが大きな武器になるので、ぜひおもしろかったことをつぶやいてください。心ちゃんは褒めると伸びる子なので、たくさん褒めてあげてください」とコメントされ、「絶狼でやりたかったこと、伝えたかったことはまだ形になっていないけど、最終回には形になると思うので、ぜひここにいる人たちで最終回イベントも開催したい」とし、絶狼の制作への意欲を語り、イベントは終了しました。
『絶狼<ZERO> -DRAGON BLOOD-』公式サイト:garo-project.jp/ZERO_DRAGONBLOOD/
©2016「絶狼」雨宮慶太/東北新社
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