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Vol.77 『ドラキュラ都へ行く』

ドラキュラ都へ行く観賞映画振り返りコラムの27回目は1979年公開の『ドラキュラ都へ行く』。暮れも押し迫った時期に1人で行った記憶があります。映画館はみゆき座。日比谷映画街のいちばん奥にある、女性向け作品を多く上映していた映画館です。いまは建て替えられてしまいましたが、このビルの上に東宝の本社がありました。
地下にあるというのに750席以上もある映画館というのはこのみゆき座ぐらいだったんじゃないでしょうか? 年末だしそんなに混んでいないだろうと思っていったら、意外なことに立ち見となるぐらいの人出で、しかもその大半が女性という、これまでみたことがない光景。すぐ追加料金を払って指定席にお直り。たしか700円くらいだったかなぁ。いまは何そのお直りって?って言われてしまいそうですが、昔は一般で入った後に、追加料金で指定席にすることができました。指定席が空いていればですが。


さて映画のほうですが、ドラキュラ映画といってもホラーではなく、ラブコメです。体育館を造るとかで、ルーマニアのトランシルバニアの城を追い出されてしまったドラキュラの子孫がなぜかニューヨークへ行き、モデルをしているシンディに一目惚れ。そのシンディをめぐって、シンディの恋人であるジェフと争奪戦を繰り広げる……。
この映画の肝は、アナクロ感全開のドラキュラが世界最先端の都市であるニューヨークに現れるといったギャップをどこまで楽しめるかというところですね。ドラキュラのあのピシッとした正装&マント姿でディスコで踊られたら、それはおもしろい画になるのは言わずもがなというか。
また、ジェフがドラキュラの天敵とも言うべきヘルシング教授の子孫という設定になっていて、普通だったら激しい戦いが待ちかまえているべき構図なのに、このジェフがまた大ボケでいいキャラだったりします。『ピンクパンサー』のクルーゾー警部の上司のような感じでしょうか。観ているとちょっとかわいそうに感じてしまったりもしますが(^_^;)
ドラキュラというとクリストファー・リーを思い出しますが、この映画で演じていたジョージ・ハミルトンもなかなか合っていたように思います。どうもプロゴルファーのフレッド・カプルスを見るとジョージ・ハミルトンを思い出してしまう私……。
この作品、上の写真でもわかると思いますが、実はまだ一度もDVDになっていません。30年以上前の作品ですが権利関係ですかね?
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