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蒼井優『いけちゃんとぼく』“いけちゃん”へのを語る!

6月20日公開『いけちゃんとぼく』“いけちゃん”の声を演じた蒼井優が思いを語る!
──漫画家生活25周年を迎えた西原理恵子の号泣絵本「いけちゃんとぼく」の公開がいよいよ6月20日に迫ってきました。本作で主人公のヨシオのそばに寄り添い暖かく見守る“いけちゃん”の声を演じ、大反響を呼んでいる蒼井優が“いけちゃん”への思いを語りました。
●いけちゃん役の声優としての出演依頼があった時は
いろいろなことに驚きました。“人”じゃない声を演じるのは初めてなんです。まず最初は、自分が演じる“いけちゃん”のビジュアルにも驚きました。今まで、少年とか少女とか、自分と年齢は違っていても人の役でしたが、今回は人と言えば人ですが、最初の出だしはよくわからない物体なので、これに声をあてるのかと思ったし、実写映画になるということにもすごく驚きました。面白い試みをされるんだなと思って。その中でいけちゃんという大事な登場人物を私に任せてくださったってことは、すごい光栄なことだしうれしいから、すぐにやりたい!と思いました。


●西原先生の原作を読んだ時には
実は自分がもうこの役をやる気で読んでいたので、いけちゃんってどんな声なんだろう? とかいろいろ考えながら読んでいて、読み終わった時にはこれを映画でどう実写化するのかなということと、いけちゃんがどういう風に動くのな、かどういう世界観で、どうなるんだろうって。ワクワクしましたね。
という蒼井優だが、実際にいけちゃんに初めて声を吹き込み、命を与えるには難しい点もあったと言う。
いけちゃんはヨシオにしか見えない存在だから、いけちゃんとヨシオの距離感で正しい声のボリュームで会話をする時と、ヨシオといけちゃんの距離は遠いけれど心の中で会話をしている時とか、そのバランスが難しかったですね。
いけちゃんが空に帰っていく時は、本当ならあの距離だとあの声の大きさじゃ絶対に聞こえないはずなんだけど、その時はいけちゃんとヨシオは心の中で繋がって会話ができているから……。それは私が今までに経験したことがなかったことです。距離感が二つあって。こんな経験ができたこともとても面白かったですね。
でも本当にあのシーンは胸が苦しくなります。ヨシオの叫び声も良いんです。思いのこもったセリフですよね。また、それをいけちゃんが言うから良いんですよね。あれが、人間と人間だったら……。私もよりいけちゃんを愛おしく思ったシーンでした。難しさについてはどのシーンも難しかったので、特にあのシーンが難しかったということではないけれど、やっぱり最後の言葉にいけちゃんの全部の思いが入らなきゃ!と思ったので、ほかのどの台詞よりも大事に扱った感覚はあります。
そう語る蒼井優から『いけちゃんとぼく』を観る人にメッセージをいただきました!
いけちゃんは原作が絵本でありながらラブストーリーじゃないですか。恋愛ものが苦手でファンタジーものも苦手な私にとっては、こういう見せ方があったんだって、素直にすてきな話だなって思いました。夢もあるし、子供にも見ていただきたいけど、女性に一番見てほしいです。恋愛を経験した女性の心に届くと思います。本当にすてきな恋愛。
すごく深い愛を描いた作品だと思います。
この映画を観ると、自分の隣にいてくれる人のことをより深く見えるかなって、私は思います。その人の過去を知るとかいうだけじゃなくて、昔があって今の彼なんだって見えてくる感じがしているから、その人の今をより深く感じるんではないでしょうか。
●『いけちゃんとぼく』ストーリー
ヨシオのそばには、彼にしか見えない不思議ないきもの“いけちゃん”がいる。
大きさや色が変わったりするいけちゃんといつも一緒に無敵な日々を送るヨシオだが、イジメっ子達にはかなわない。しかし、父が死んだ日、「強くなろう」と決心し、どんどんたくましくなっていくヨシオ。そんなヨシオの少年時代が終わろうとしているとき、とうとういけちゃんは自分の正体を伝えようとする。それはあまりにも切ない告白だった……。
監督・脚本:大岡俊彦
原作:西原理恵子「いけちゃんとぼく」(角川書店刊)
出演:蒼井優(いけちゃん・声)、深澤嵐、ともさかりえ、萩原聖人、モト冬樹、蓮佛美沙子、柄本時生、池松壮亮、岡村隆史、吉行和子ほか
2009年/107分/カラー/ビスタサイズ/ドルビーSR
映画©2009「いけちゃんとぼく」製作委員会
絵本©西原理恵子、角川書店
配給:角川映画
『いけちゃんとぼく』
6月20日(土)より角川シネマ新宿他にてロードショー
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