なんでアギラなんですかね? カプセル怪獣ではマニアックですよね。
切通理作×氷川竜介×宇野常寛がウルトラセブンを語り尽くす
「セブン考察計画―『ウルトラセブン』Blu-ray BOX発売記念スペシャル」開催
2014年11月21日に発売された『ウルトラセブン』Blu-ray BOX Iに続き、今年1月28日にBlu-ray BOX IIが発売されました。
この度、その『ウルトラセブン』Blu-ray BOXのリリースを記念して、文化評論家の切通理作、アニメ・特撮研究科の氷川竜介、そして評論家の宇野常寛による「セブン考察計画―『ウルトラセブン』Blu-ray BOX発売記念スペシャル」イベントが3月5日に開催されました。数々の名シーンからユニークな宇宙人・怪獣への思い入れなど、マニアックなセブン談話が楽しめるトークイベントになりました。
当日は、開始早々、宇宙怪獣エレキングが会場で大暴れし、イベントを壊そうとしたため、カプセル怪獣アギラとウルトラセブンが登場、死闘の末エレキングを倒し、無事トークイベントが開催されるなどのハプニング!?もありました。
●セブン考察計画―『ウルトラセブン』Blu-ray BOX発売記念スペシャル
宇野:エレキングとアギラが戦うなんて初めてじゃないですか?
切通:なんでアギラなんですかね、カプセル怪獣の中ではマニアックですよね。
氷川:アギラかわいいな。アギラは弱い様に見えて、きちんと役割を果たしているんですよ。是非皆さんにもアギラを再評価してほしいですよね。
宇野:改めて、ウルトラセブンの魅力は何だと思いますか?
氷川:Blu-rayで観ると、本当に画質がきれいになって、これはおそらくコンテンツとしての最高峰になるんでしょうね。空の質感までがはっきり見えた。メカ色、ミリタリー色が強く、かっこいいなと思いながらリアルタイムの時は見てました。
ウルトラマンは草原で戦う様なシーンも沢山あったじゃないですか。青空の下でバーンと明るいイメージ。だけど、セブンは暗い雰囲気が漂っているんですよね。画面が暗い、巨大化しない、救いがない。子供って怪獣が見たくて見ていたのに、怪獣さえ出てこない回もある。
切通:特撮なんで絶対に失敗できない様な撮影が多いので、製作陣の気合がすごく感じますよね。とにかくマンと違って等身大で戦い、メカがいっぱい出てくるし、マンと見比べて、あ、進化したなと当時観て思いましたよ。Blu-rayはシナリオを見ることができるじゃないですか。きちんとそこには設定が書いてあるんですよね。登場キャラクターの年齢や職業など、リアリティをすごく追及していた作品なんだと思います。
宇野:ハヤタと違って、ダンの成長していく姿が描かれていたのもいいですよね。より青年っぽい。世界感に厚みが出ていましたよね。
切通:世の中って裏側があるんだということも描かれていた。勧善懲悪じゃない話も沢山あった。ウルトラシリーズのスタンダードを作ったのは、セブンからなんじゃないかなと思います。
氷川:ひし美さんって、あがり症らしいんですよ。だから、緊張して頑張っているアンヌって神がかってる様に見えましたよね。
宇野:よく友達と集まって、セブンを観ようとかになると、どうしても3話、8話……と、名作と言われる回ばかりを観てしまうんですけど、今回改めて1話から順に観ていくと、また違った楽しみがありました。これからはDVDやBlu-rayがなくなっていく可能性が高いので、このBlu-rayはソフトとしての最高峰でもあり、貴重な資料としても、是非沢山の人にコレクションしてほしいですね。
●『ウルトラセブン』Blu-ray BOX(全2巻)
愛した地球。背負った傷。その全て―― 鮮明に描き出す
発売元:円谷プロダクション
販売元:バンダイビジュアル
BOX I:2014年11月21日(金)
BOX II:2015年1月28日(水)
価格:各巻29,500円(税別)
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©円谷プロ
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2015/03/07 03:13 MOVIEW