『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』第37話 裁きを下すべく京楽を追い詰めるリジェ・バロ
好評放送中のTVアニメ『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』。
その第37話の場面カットが届きました。
また、涅マユリ役・中尾隆聖さん×涅ネム役・釘宮理恵さんの対談インタビューが届きました。
●#37「SHADOWS GONE」
京楽春水の卍解で沈んだはずのリジェ・バロだったが、さらに先の姿へと変貌し、裁きを下すべく京楽を追い詰める。深手を負い、意識も息も絶え絶えになるほどに限界を迎えた京楽。そこに駆けつけ声をかけたのは、伊勢七緒だった。
七緒は、自分の斬魄刀を出すよう京楽に迫る。京楽が羽織とともに背負ってきたものが今、紐解かれる……。
●涅マユリ役・中尾隆聖さん×涅ネム役・釘宮理恵さん対談インタビュー
――“釘宮さんから見たマユリの魅力”、“中尾さんから見たネムの魅力”をそれぞれお聞かせください。
釘宮さん:初めの頃は、「どうしてマユリ様は、ネムに対してこんなに厳しくされるのだろう?」と不思議に思っていました。
中尾さん:そうだよね(笑)。でもそれは全部“愛ゆえに”だから。
釘宮さん:そうなんです。なので、マユリ様は“愛”も魅力だと思っています。初めの頃の「マユリ様に創られた存在」という情報だけのときは、「自身で創り変えることができるから厳しくしているのかな」と思っていました。でも二人の過去が明らかになって、マユリ様の厳しさが“大きな愛”だったと知ったとき、ネムは“愛”を感じていたから、例えマユリ様から厳しくされてもひたすらお仕えてきたのだと思い直しました。
中尾さん:原作の中で描かれているように、マユリは「眠七號」と呼ばれるネムを創ったとき、「これで最後」という気持ちではなく、「失敗したらまた次を創ろう」という気持ちだったと思います。でもその気持ちが特別なものに切り替わった瞬間がおもしろくて、マユリの中で「眠七號」から“ネム”へとなったところ。そこが今まで見えていなかったマユリの魅力でもあると思います。
――第36話はマユリとネム、それぞれの“想い”が今までのエピソードよりも色濃く描かれていましたが、演じるうえで意識したことはありますか?
釘宮さん:今までのネムは、マユリ様からの“愛”を表には出さずに「はい、マユリ様」と従っていました。でも今回はネムが初めて自分の意志で行動し、抑制された壁を破り、それは、“静かに積み重なった想いが、全部吐き出された”というものだと思い演じました。それと、アプリ『BLEACH Brave Souls』の音声収録のとき、アニメ「千年血戦篇」と同じ制作スタッフの方がいらっしゃって、アニメでは、ネムの最期までを描くので、すごくいいシーンになりそうで楽しみです」と言われて、すごくプレッシャーを感じていました。そして第36話のアフレコ現場に入ったときにもやはり「すごくいいシーンです」と言われ、緊張感がものすごくありましたね。ですが収録を終えて思うのは、すごく幸せな回だったなということです。
中尾さん:マユリの本質的な部分には“ドSであり、ドMである”というところがあると思いますが、今回はそれを超えた、“究極のドSであり、究極のドMである”というのは意識しました。“究極”をうまく表現できればよかったのですが、多分できなかったかもしれません(笑)。
――それぞれキャラクターの第一印象をお聞かせください。
中尾さん:マユリは、能力の説明や解説が大変なキャラクターという印象でした。セリフ量は多いですし、マユリの能力は複雑で、ちゃんと理解できなかったときは「どういうこと?」と制作の方に確認していたのを覚えています(笑)。
釘宮さん:ネムは第36話のエピソードが描かれるまで、セリフのほとんどが「はい、マユリ様」だったので、当時演じていたときの第一印象は、“心のないロボットみたいなキャラクター”と思っていました。ですが、マユリ様と雨竜が戦った後の雨竜とのやり取りから「まったく心がないわけではなく、ネムもどこかに“想い”や心があるんだ」と思い至りました。
――『BLEACH』で好きなキャラクターを教えてください。
中尾さん:過去が明らかになった黒崎一心です。死神の力を失うことになっても真咲を救う、それを知って好きになりました。一心自身には何一つ得することがないのにも関わらず、浦原の説明を遮って「わかった やる!」(コミックス60巻535話)と即決。“死神をやめることも真咲のためだったらいいよ”という、彼の想いが潔くてかっこいい。僕が一心の立場だったら即決できないと思います(笑)。
釘宮さん:私はコンが好きです。ぬいぐるみのかわいい見た目と、『BLEACH』を楽しく明るくしてくれる“癒しキャラ”的なところが好きです。
――『BLEACH』のセリフで惹かれたものを教えてください。
釘宮さん:卍解です。今では“卍解”という言葉は皆さんに通じる言葉になっていて、作品内で生み出された言葉が世間に浸透しているところがすごいと思います。ネムは斬魄刀を持って戦わないので「卍解」と言えるキャラクターではないですが、他の隊長さんの「卍解」を聴いて、いつも「かっこいいな」と思っていました。
中尾さん:マユリのセリフの中にはたくさん惹かれたものがあって一つに決めかねますが、中でも「こいつおもしろ白い奴だな!」と思ったセリフは「百年後まで御機嫌よう」(コミックス34巻305話)です。他にもまだまだありますが、雨竜との戦いのときに言った「憶えなくていいヨ どうせ すぐ何も判らなくなる。」(コミックス14巻121話)というセリフも好きです。マユリのセリフは一つ一つがかっこいいので、友人に連絡するときにマユリのセリフのスタンプをときどき送ったりしています(笑)。
釘宮さん:隆聖さんから送られてくると説得力が違いますね。
――マユリは様々なビジュアルで登場しますが、お二人の“好きなマユリのビジュアル”はありますか?
釘宮さん:マユリ様は、どうしてこんなに違う姿になるんですか?
中尾さん:マユリの顔は全部化粧だからね(笑)。
釘宮さん:ご自分でやってらっしゃるんですね。
中尾さん:素顔は「尸魂界篇」で一回だけ登場したけれど、あの顔が初めから分かっていたら別の人がキャスティングされていたかもしれない(笑)。
釘宮さん:アフレコの際、映像で毎回マユリ様の姿が変わっているのがいつも不
思議でした。だから『眠七號』のネムのように“何代目マユリ様”みたいな可
能性もあるのかなと。
中尾さん:「千年血戦篇」で光り輝くマユリが登場したときは、まさに“究極”の姿で「なんだこれ!太陽!?」と思いました(笑)。素顔のビジュアルも好きですけど、やっぱり一番は「千年血戦篇」で光り輝くマユリです。
釘宮さん:私も同じです。マユリ様が行き着いた先の姿のような気がして。
中尾さん:ビジュアルでいうと、マユリのコスプレをしてくれる人は、「破面篇」のマユリの姿が多いね。しかもほとんどが女の子。
釘宮さん:そうなんですか!? マユリ様のコスプレは作り甲斐がありそうですね。
中尾さん:これからは光り輝く“太陽の姿”のコスプレが増えたりするのかな(笑)。
釘宮さん:この太陽のようなマユリ様を考えた久保先生のセンスはすごいです。
中尾さん:本当にすごい。そういえば、久保先生に伺いたいことがあるんです。“ネムのなおし方”。
――ザエルアポロとの戦いの後に描かれたシーンですか?
中尾さん:そうそう! なおしているときの音と赤らめた恋次と雨竜のリアクションだけで描写されて、雨竜と恋次が「なおった――!!!!」(コミックス35巻306話)と言う(笑)。
釘宮さん:「どうしてそうなったの?」というシーンですよね。
中尾さん:マユリに関する質問を募集すると「どうやってネムをなおしたんですか?」と質問をされることがあって。僕も分からない(笑)。
――最後に、アニメ公式サイトを訪れたファンに一言お願いします
釘宮さん:原作で描かれていたマユリ様とネムのエピソードが、約10年越しにアニメで描かれネムの声として関われたこと。そしてこのエピソードを隆聖さんと一緒に掛け合いできたこと。さらに、それを皆さんに届けられること、すべてが私としても、ネムとしても幸せでした。素晴らしいクオリティで続いている「千年血戦篇」をご覧になっているときは、何もかも忘れて『BLEACH』の世界に浸って楽しんでいただければと思います。
中尾さん:アニメが終わってもマユリとネムのことを心のどこかに残していただけたら嬉しいなと思います。これからもマユリとネムの二人を忘れずにいてください。
#対談インタビューフルバージョンは公式サイトに掲載
公式サイト:https://bleach-anime.com/
公式Twitter:@BLEACHanimation
©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ
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