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『名探偵コナン 黒鉄の魚影』インタビュー第2弾はTEAM黒ずくめの組織の4人

堀之紀さん(ジン)×立木文彦さん(ウォッカ)×小山茉美さん(ベルモット)×古谷徹さん(バーボン)――『名探偵コナン 黒鉄の魚影』TEAM黒ずくめの組織、超豪華インタビューを公開。

名探偵コナン 黒鉄の魚影

大ヒット公開中の『名探偵コナン 黒鉄の魚影』。その大ヒットを受けて実施されているキャストインタビュー第2弾は堀之紀さん、立木文彦さん、小山茉美さん、古谷徹さんの超豪華なベテラン声優陣が集結し、黒ずくめの組織の世界を語り尽くします。

Q:完成した台本を読んだときはどんな印象をお持ちでしたか?

堀さん:相変わらずスケールが大きいなと思いました。予想がつかない展開も多くておもしろかったです。
あとはね、哀ちゃんの覚悟と言いますか……あの子は見ているといじらしいんだよね。

古谷さん:全然ジンじゃない(笑)!

(一同笑い)

堀さん:いやいや、中身はシェリーだけどさ、もしそのことを知らないで哀ちゃんが目の前にいたら、ジンといえどもさすがに助けるでしょ?

立木さん:さすがにジンの兄貴でも(笑)。

堀さん:シェリーだってことを知らなければきっとそうしちゃうよ。

古谷さん:堀ちゃん、哀ちゃんのこと結構好きでしょ?

堀さん:そうそう、好きなの。

(一同笑い)

堀さん:ジンって組織の人間の名前以外で口にするのはほとんど「シェリー」なんだよね。だからどうしても林原さんが演じているキャラクターに目がいっちゃうのよ。それに、元々シェリーが持っていた覚悟を哀ちゃんも持っちゃってるじゃない?だから余計に感情移入しちゃうんだよね。

Q:小山さんはいかがでしたか?

小山さん:最初に読んだときは、難しすぎて何が何だかわからなくて(笑)。それでその後に2、3 回読んでみたんだけどやっぱりわからなくて。その頃、偶然古谷さんと別の現場でお会いした時に少し時間があったので、色々とレクチャーしてもらいました。「これってこうだよね?」って確認したりして。

堀さん:わかってなくてあんな芝居するんだから本当にすごいよね。

(一同笑い)

Q:トリプルフェイスを演じわけるのも大変だと思いますが、古谷さんはいかがでしたか?

古谷さん:劇場版は毎作品、一難去ってまた一難という感じで何度も山が来て、常にハラハラドキドキさせられる、まさに大スペクタクル作品という印象があったんですけど、今回は読み終わった後に「ラブストーリーじゃん」って思いました。その感覚がすごく新鮮でしたね。

Q:個人的にはウォッカっていい人だなって思いました。

(一同笑い)

Q:ぶつぶつ言いながらもキールに丁寧に説明してあげたり、案内までしてあげて……。

立木さん:よかったです(笑)。ウォッカって実は空気は読める人なんですよ。

小山さん:意外にね(笑)。

立木さん:そう、意外に(笑)。ウォッカも少しずつ成長してきているんじゃないですかね。でも、個人的には完成した作品を観終わった後に「ちょっと怖いな」と思ったんですよ。自分で言うのも変なのですが、「こんなに怖く演じたかな?」って。台本を読んでお芝居した時には気付かなかったんですけどね。

名探偵コナン 黒鉄の魚影

Q:ジンとウォッカ、ベルモットとバーボンでタッグを組むことも多いと思いますが、それぞれの関係性や、黒ずくめの組織自体をどう思いますか?

堀さん:僕はね、ジンは誰も信じていないと思ってる。

小山さん:そうね、それは言えてる! 信頼関係一切なし!

堀さん:あとね、僕の中ではだけど、ジンはウォッカに対して最大の信頼をしているけど、信用はしていない。

立木さん:それは僕も感じています。

堀さん:だからウォッカと言えども何かしくじったら多分ジンは撃つでしょうね。ジンにとってはあの方もラムもどうでもよくて、唯一忠誠を誓っているのは「組織」だけだと思います。

小山さん:私も誰も信頼していないと思います。ベルは今までずっと必ず単独行動。誰とも一緒に動いていなかったんだけど、先日のTVアニメ(第1079話「黒ずくめの謀略(正体)」)ではみんなでキャメルを探し回るというシーンがあったんです。キャンティ、コルン、キールもいるんですけど、「ベルはいつも個人で動いているから、一緒に動いていて不思議な気持ちがしますね」って言われて納得しました。バーボンとも別にバディとは思っていないんです。全然誰の事も信じていないし、どちらかというと腹の探り合い。

古谷さん:それはあるね。お互いの秘密を握り合っているし。

小山さん:よく一緒に車に乗っているけど、お互いに探りあっている感じ。

堀さん:ベルモットがやっていることがばれたら、シェリーより先に殺されるよね。

小山さん:そうかも。裏切り者としてね。

古谷さん:でもベルモットは組織のトップと直接つながっているから手出しはできないんだよね。

小山さん:そんなところもおもしろいと思います。徒党を組んでいるように見えて、実はみんな信頼してないしバラバラのことを考えていますから。

名探偵コナン 黒鉄の魚影

Q:その中でジンに忠誠を誓っているのがウォッカですね。

(一同笑い)

立木さん:そうなんです、唯一ですよね。もうね、ジンへの愛ですよ。嫌われたらおしまいだって気持ちで演じています。

(一同笑い)

立木さん:殺されるよりなにより嫌われることが嫌なんじゃないかなと思っています。

堀さん:こっちはね、感じているよ。ウォッカの愛は本当に感じている。

(一同笑い)

Q:でも、いざとなったら……。

堀さん:ほら、それとこれとは別だから。

(一同笑い)

堀さん:だって好きだって言ってくれる女性を全部受け入れていたら大変じゃない。

立木さん:でも、例えばウォッカが女だとしたら……

(一同爆笑!)

堀さん:ウォッカが女だったら気持ち悪いよ!

立木さん:あ、気持ち悪いですか……そっかリーd-亜…。でもウォッカの中ではバディなんです。

堀さん:さっきも言った通り、ジンはウォッカのことを心から信頼はしているんだよ。任せられるとも思っているし、記憶力もいいしね。ただ、信用はしていない。

立木さん:はい、それはとても感じています(笑)。個人的には、ベルモットとバーボンの関係性が深すぎてつかみきれない感じがミステリアスで魅力的だなって思っています。

古谷さん:二人とも明らかにされていないことが多いからね。

Q:今回、ラムが登場したのはまた新しい展開だったと思いますが、それによってさらに謎が深まりあの方が遠くなった気がします。そんなラムとやり取りをしているのが……

古谷さん:バーボンですね! バーボンはラムと直接やり取りしていますから。ただ、声を変えられているのでまだ正体はわかっていないんです。

Q:古谷さん、今回も安室でもあり降谷でもありバーボンでもあり、トリプルフェイスとして大活躍でした。

古谷さん:でも、僕が思っていたほどじゃなかったので少し残念でしたけどね。

(一同笑い)

名探偵コナン 黒鉄の魚影

Q:今作の見どころと、ファンの方たちへのメッセージをお願いします。

立木さん:今回の作品は、自分も黒ずくめの組織のメンバーとして、最終回ではないけれど集大成的な部分もあると思って演じました。この作品の舞台も、キャラクターたちが大活躍するべく与えられた舞台だと思っていますし、色々な魅力的なキャラクターが登場しますので、ぜひ堪能してほしいです。

堀さん:見どころが満載だよね。おそらく何回も観てくれるっていうのは、一回では観きれないってことだと思うし、観るに値する作品だと思います。最後までハラハラドキドキが続いているし、今までの25作をいい意味でリスペクトしながらも新しい作品になったと思うので、ぜひ楽しんでご覧ください。

小山さん:とにかくワンカットワンカット見逃さないでほしいし、一言一句聞き逃さないでほしいです。創意工夫されていて、最後までとても楽しめるようによくできている作品だと思います。多分一回だけではわからないところもあると思いますので、何回でも観てください。

古谷さん:台本を読んだときはアクションやスペクタクル部分がいつもの劇場版に比べたら少ないのかなと思っていたのですが、完成した作品を観たら全然違いました。結構早い段階から驚きの連続で、高揚感があって、クライマックスはすごいことになっていました。さらに舞台が大海原! 背景の美しさや波や太陽の描写もすごいです。これは大きなスクリーンで何度でも観たいと思いました。黒ずくめの組織がメインで出てくるだけあって、がっつりコナン君たちと対決するのも見どころです。一回では絶対にすべては把握できないと思うので、何回も劇場で楽しんでほしいです。そして歴代の数字をしのぐ作品になれるよう、皆さんのお力を貸していただきたいですね。バーボンの魅力もぜひ満喫してください。

劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』
全国東宝系にて大ヒット公開中!

©2023 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

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