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『名探偵コナン 黒鉄の魚影』興収80億円間近! 高山みなみさん×林原めぐみさんインタビュー

4月14日から公開され、5月1日までに557万人動員、興行収入は79.7億円を記録している劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』。

その大ヒットを受けてキャストインタビューが実施されました。第1弾は高山みなみさん(江戸川コナン役)と林原めぐみさん(灰原哀)の対談です。

名探偵コナン 黒鉄の魚影

Q:昨年『ハロウィンの花嫁』の後付け映像で、遂に灰原哀がメインとして劇場版に登場するのでは?と大きな話題となりました。たくさんの反響が届いていたかと思いますが、どのように感じていらっしゃいましたか?

林原さん:なかったことにならないだろうかなと思っていました……(笑)。劇場版は『ハロウィンの花嫁』や『業火の向日葵』等を見てもわかるように、派手な演出も多いですよね。もちろん、物語の根底には人間関係や友情関係などいつもの『名探偵コナン』らしい細かい部分の掘り下げがあるとは思っていましたけど、今回、アクションシーンはもとより、哀ちゃん絡みの話になる、ということは、当然(黒ずくめの)組織が絡んでくる。となると、私自身、外側にエネルギーを使うというよりも内側にエネルギーを使うことになるのは間違いない……。率直な感想としては「あぁ、逃げたいな」って。

高山さん:「来ちゃったな」と思いましたね。組織絡みということで、「今回の協力者は誰になるんだろう」と考えました。対組織となるとコナン一人では太刀打ちできない。灰原を守ることや隠すことはできたとしても、そこが限界です。黒ずくめの組織は想像以上に大きいですし、なにより大人ですから。まず、彼らに対抗するための布陣を想像しました。組織のメンバーの役者さんたちは大好きだからご一緒したいとは思うんですけど、やっぱりジンの声を聴くとピリっとするんですよ。「ヤバい、どうしよう」って。そう思
っていた一年間でした(笑)。

林原さん:いやな一年(笑)。

高山さん:本当にね(笑)。大きな事件を片付けたのに、うわぁってなりました。

林原さん:そうだよね、毎年毎年事件も大きくなって……。

名探偵コナン 黒鉄の魚影

Q:お二人から見てコナン君と灰原の関係性はどう思いますか?

高山さん:運命共同体です。この二人の間には誰も入れない。それは博士であろうと蘭であろうと、誰も入ってくることができない関係性であることは間違いないです。

林原さん:その理由を含めて悲しいけどね。

高山さん:うん、決して他の人にはわからない。

林原さん:じゃあ誰かに薬を飲ませて小さくして、3人にする?

高山さん:おいおい……それよか早く解毒薬を作ってよ(笑)! でも、もし解毒薬を開発できたとして、彼女は元に戻りたいのかなって考えちゃうんです。私からしたら、哀ちゃんにとっては今のままの方が幸せなんじゃないのかなって思ったりもする。まぁ、まだ(物語の中では)一年経ってないし、これから大きくなれるのか、成長できるのかもわからないんだけど……。

林原さん:じゃあまずは2年生になれるかから始めてみる?

高山さん:2年生になれたら考えよっか(笑)。まだこれからどうなるのかが分からないから先のことは考えられないんだけど、もしこのまま灰原哀という女の子として、成長して幸せに暮らせるのであれば、わざわざ宮野志保に戻って危ない目にあうことはないのかなと思ったりもしますね。

林原さん:組織そのものがなくなればいいんだけどね。江戸川コナン君も工藤新一君に戻ったらヤバいことがいっぱいあるじゃない?

高山さん:そうなのよ。そういうことも考えちゃうからさ、ただ単に戻るというのもどうなのかなって思っちゃう。

林原さん:薬さえあればいいってわけじゃないよね。もっと奥の奥にしっかり解決しないといけないことがあるからね。あと、今回は、組織ってどこまで広がっているんだろうって思った。

高山さん:まさか潜水艦まで持っているとは思わなかったよ!

林原さん:でもFBI やら潜入捜査している人がたくさんいるってことは、色々な戦いとかも裏で操作したりしているかもしれないし、どこかの国から借りている潜水艦なのかもしれないし。謎が多いよね。

高山さん:潜水艦の乗組員の人たちも心配だよね。あなたたちはこの組織のことをわかってここにいるの?って聞いてみたい。

Q:全員ちゃんと逃げられたのかも心配です……。

高山さん:潜水艦を動かすためにけっこうな人数がいるはずですから、そこは心配ですね。でも多分、ウォッカが逃がしてくれていると思う(笑)。ウォッカって、なんかそういうところちゃんとやってくれそう(笑)。

名探偵コナン 黒鉄の魚影

Q:それでは最後に今作の見どころと、メッセージをお願いします。

林原さん:今作は、コナン君の活躍や誘拐されてしまう哀ちゃんという柱もありますが、やっぱり推理劇としてのおもしろさがあると思います。あちこちに伏線が張られているので、既に観てくださった方も、最初からちりばめられている小さな小さなギミックを拾い集めてもう一度見るというのも一興だと思うので、ぜひ何度でも八丈島へお越しください。

高山さん:いつも応援ありがとうございます。今作も何度観ても楽しめる作品になりました。あなたはコナンや灰原が見ていないところまで、すべてを目にする目撃者。それぞれの立場でご覧になると、ストーリーの観え方が違ってくると思います。そこここにちりばめられている伏線を回収しつつ、オマージュと思われるシーンを懐かしんでいただくこともできます。そしてまたTVシリーズで復習して、劇場へ行って……と、海のように深く楽しめます。あ、そうだ! 緊張感は続きますが、くれぐれも息を止めないように気をつけて! ぜひ何度でも八丈島へお越しください(笑)。

劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』
全国東宝系にて大ヒット公開中!

©2023 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

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