『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』古谷徹さん&安彦良和監督登壇初日舞台挨拶
古谷さん「次にファーストガンダムを映画化するなら『THE ORIGIN』第6章の続きから全43話すべてがいいですね」
本日より全国ロードショーとなった『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』。その初日、古谷徹さん(アムロ・レイ役)、安彦良和監督が登壇し舞台挨拶が開催されました。当イベントのオフィシャルレポートが届きました。
日程:6月3日(金)
場所:丸の内ピカデリー スクリーン1
登壇者:古谷徹、安彦良和監督
映画の公開を記念して、公開日から3日間連続で舞台挨拶を実施!初日舞台挨拶にはアムロ・レイ役の古谷徹さん、そして本作で監督を務めた安彦良和監督が登壇。
初めに、公開を迎えた気持ちを、古谷さん「僕にはまだ帰れるスクリーンがあるんだ、こんなに嬉しいことはない! 皆さんアムロが帰ってきました! ただいま!」と目を潤ませアムロの名セリフで挨拶。
安彦監督「本日の天気は雷でしたね。実は雷は本作での重要なキーワードになっているんですよ(笑) 悪天候の中ありがとうございます」と、あいにくの悪天候に対して《雷》にちなんだシーンが劇中に存在することを明かします。
挨拶を終えたところで、古谷さんが着用している劇場グッズ「親父にもぶたれたことないのに!」と書かれた「名言Tシャツ」の話題に。古谷さんは実際に来ているTシャツの柄を見せながら「こういう映画を観るときにはバッチリだと思います。是非、お買い求めください。“親父にもぶたれたことないのに!”」とアムロでグッズを宣伝し、会場の笑いを誘います。
改めて、本作の魅力について、古谷さん「モビルスーツのかっこよさ、美しさ、そして子供たちやキャラクターの可愛さ、心温まるストーリー、何よりも強くてかっこよくて可愛くて優しいアムロ・レイ! 魅力でございます!」と熱く語ります。
続いて、およそ40年ぶりにスクリーンに戻ってきたとSNSで声が数多く届いていることについて「改めて何度も15話を見ましたけど、当時25歳だったんですけど、15歳のアムロを大人っぽく演じているんですよね。緊張感のある切羽詰まった感じで……でも、今の自分の年齢になってから、当時のアムロを見るとまだ子供じゃないかと思いました。なので、今回に関しては、本来のアムロの姿がちょうどいいなと思って、幼い声を意識して演じました」とアフレコ当時を振り返りました。
安彦監督「古谷さんには『THE ORIGIN』の時に8歳のアムロを演じていただきましたので、今回も不安はなかったんですけれども、実際にアフレコで声をいただいたときに、良い意味で、また若返ったなと思いました」と、古谷さんの声を賞賛。古谷さんも「嬉しいです」とニッコリ。
そして、本作を見た方々からは、まだまだ安彦さんが描くファーストガンダムが観たいという声が多く上がっており、もし次にファーストガンダムを映画化するならどうか、どのエピソードにするかという質問に対して安彦監督は「僕の方ではありません。ファーストガンダム原理主義者でして、僕の関心はファーストにしかないので、映像化したいエピソードはないですね。歳のことも考えると自然に最後かなと思います」と率直な気持ちを語ります
続いて、古谷さん「『THE ORIGIN』第6章の続きから全43話全てが良いですね」と熱く語ると、会場は拍手喝采で賛同。
そして、本作はガンダムにまだ触れたことのない方にも観てほしい、何度も観続けたい映画との感想も多くありましたが、古谷さん「見たことない方はロボットに乗って戦う話だと思っていると思うんです。それも魅力なんですが、ガンダムは人間ドラマなので、政治だとか軍事だとか、経済だとか社会とか、僕らにいろいろなことを教えてくれる作品ということを知ってほしいです。世間はシャア・アズナブルが主人公だと思っているかと思いますが、見ていただけるとアムロが主人公だとわかってくれるはずです」とガンダムの魅力を語り、「見終わった後に心が温かくなります。15歳の少年が言うセリフではないセリフまで言います。本来なら敵であるドアンとの触れ合いの中で成長していくアムロの姿も含めて、素敵な映画になっていると思います」と続けます。
安彦監督は「色々なガンダムが好きだと言う方がいらっしゃると思います。ただ、僕にとってのファーストガンダムはあまりにも素敵すぎて、満足しているだけです。喧嘩売っているわけじゃないんです。好きな方はどうぞ他のシリーズを愛してあげてください」とファーストガンダム愛を語り、また、ガンダムを初めて観る方に向けて「良し悪し別にして、ガンダムがなんか難しいなと思っている方もいると思いますが、ガンダムは本来難しい話じゃないんです。『ククルス・ドアンの島』は、はみ出したエピソードなんですけど、初めて観る方でも楽しめると思います。親子3代で見てほしいですね。お爺さんは懐かしく感じて楽しめる。孫の代でも理解できる。そんな良いエピソードだと思います」と、メッセージを送ります。
最後に古谷さんは「きっと期待を超える作品になっていると自負しております。ガッツリ15歳のアムロを演じさせてもらって、改めて、アムロ・レイっていうキャラクターが大好きになったんですよね。もっともっとアムロを演じたいって思いました。ぜひ、皆さんの力を貸してほしいと思います。よろしくお願いいたします」とコメント。
安彦監督は「古谷さんの言葉、大変身に余るもので……本当に作った人間として大変嬉しいです。年齢というこちらの事情がありますが、本当にファーストガンダム、富野由悠季の才能が大きいんですけれど、味わえば味わうほど良い味が出てくる。「THE ORIGIN」の時に後10分あったらガンダムは大地に立つのにとスタッフに言われたこともあって、それもスタッフの愛だなと思ったんです。まさにガンダムが大地に、ある意味原点に立ったと思います。アムロも15歳の少年らしい、あどけない芝居をするんです。そう言ったところがガンダムの原点だと思います。若い人は若い人なりに、オールドファンはオールドファンなりに楽しんでいただけたらと思います」とそれぞれ熱いコメントを残し、イベントが終了しました。
『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』
全国公開中
配給:松竹ODS事業室
公式Twitter:@g_cucuruzdoan
©創通・サンライズ
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