『殺し愛』下野紘さん&前野智昭さんオフィシャルインタビュー#4が公開
好評放送中のTVアニメ『殺し愛』。
2月2日に放送された第4話の魅力を、下野紘さん&前野智昭さんが語るオフィシャルインタビューが公開されました。
●ホーとの対決で気づかされた、リャンハの「底知れなさ」
――第4話では、ついにリャンハとホーが相対することとなりました。
前野さん:ホーがリャンハを煽って心を乱そうとしても、全然挑発に乗ってくれなかったのが印象的でした。
下野さん:動じてなかったよね。
前野さん:ホーに達成感や高揚感があったぶん、リャンハを前にしてちょっと空回りしている感じもありました。前半、リャンハからの電話を受けたときに、タバコを吸ってむせるシーンがあるんです。やっとリャンハの居所を掴んで、スンウさんの仇を取れるという喜びに溢れたシーンなんですが、リャンハがまったく取り合ってくれない。その温度差が面白かったです。
――逆にリャンハは常に冷静でしたよね。
前野さん:シャトーを人質に取られて内心キレていたのかもしれませんが、なかなかそれを表面に出さないんです。唯一、爆発があった直後にシャトーを心配したような表情を見せたくらいですよね?
下野さん:そうですね。あとは、演出でリャンハの表情がうまく隠されていたのもいいなと思いました。たとえば、前野君が言ったホーと電話をするシーン。怒っているのかなと思わせつつも、その表情を見せず、心情が汲み取れないような演出になっているんです。
前野さん:底知れないキャラクターなのがよくわかりました。ホーのような直情型の人間は、きっとイライラさせられると思います(笑)。
下野さん:演者としては表情が見えなくて大変なんですけどね。少ない情報から感情を汲み取って、さらにその感情を抑えていかないといけないので……。
前野さん:テクニカルな話になってしまいますが、この作品はアフレコの段階で画ができているのがとてもありがたい一方で、オフゼリフ(画面外の声や話者の口もとが見えないシーンのセリフ)のタイミングがすごく難しいんです。
下野さん:映像ができているということはカット番号やボールド(セリフのタイミングと尺を示すガイド)がないということなので、完成しているからこその難しさはあります。ただ、画ができているほうが圧倒的にやりやすいよね?
前野さん:そうですね。キャラクター同士の距離感やアクションが非常にわかりやすいです。
下野さん:リャンハは表情が見えないときもありますが、見えるときは細かい表情のニュアンスがわかるので、本当に助かっています。
――そのリャンハが「しまった」と声を出すシーンもありました。
下野さん:シャトーが単独で襲撃犯を追っていったところですね。ここも案配を探るのが難しいポイントでした。最初はもう少し感情を込めたのですが、「そこまで出さなくて大丈夫です」とディレクションをいただいて、軌道修正したんです。
最後の爆発の直後も同じでした。台本には「――!!」と書かれていたんですが、シャトーの危機に動揺を見せつつも、感情を出しすぎてしまうと余計な含みをもたせてしまうかなと思い、ほとんど息づかいを入れなかったんです。「アドリブ(の息づかい)を入れてください」と言われることもなかったので、台本に「……」や「――」と書かれていてもあまり息を入れないほうがいいというのが、ようやくわかってきました。
前野さん:今回、リャンハが動揺する姿を見て思ったんですが、やっぱりシャトーは何か特別な存在なんでしょうね。
下野さん:リャンハ自身のバックボーンはまだまだ謎だらけですが、シャトーが大切な存在であるというのは確実だと思います。どういう感情によって大切だと思っているのかはまだわからないですが……。少なくともリャンハにとって重要な存在だというのはよくわかりました。
前野さん:好意を寄せつつも、距離感をはかりかねているところもありますよね。
下野さん:確かに、つきまとってグイグイいくわりにどこか一線を引いたところがあります。手は出さないぞ、というような(笑)。それもまた彼女を大切にしているように見える部分です。
前野さん:シャトーとしても、距離感を掴みづらいですよね。信用するには危険すぎるし、油断したら殺されてしまうかもしれない。
下野さん:そういった意味では、シャトーの不安感、不信感はすごく共感できます。
――前回のインタビューでも下野さんがおっしゃっていましたが、単純なラブではなさそうですよね。
下野さん:なぜシャトーに対して優しく接するのか、ここまで固執するのか。今後、明らかになっていくのかなと思います。
前野さん:現段階ではまだ想像の域を出ませんけど、二人の過去が絡んでくるのは間違いなさそうですね。
――シャトーが関係していた17年前の事件で、ソン・リャンハという名前が出てきました。
下野さん:でも、そのソン・リャンハという少年は亡くなっているんです。シャトーも本名は違っていましたし、気になるシーンばかりでした。
前野さん:ソン・リャンハが亡くなっていたって、どういうことなんでしょうね。
下野さん:結果、今のソン・リャンハも一体何者なのかますますわからなくなって。過去が明かされたと思ったら、さらに謎が深まりました。
――では、第5話以降に期待していることや楽しみにしていることを教えていただけますか?
前野さん:ホーは「第2ラウンド」と言っていたので、二人のバトルに期待したいですね。ホーとしてはなんとしてもスンウさんの仇を取りたい一心だと思いますが……とはいえ、すでにリャンハに撃たれているので、そこから二重、三重の予防線を張っているであろうリャンハにどう立ち向かうのか、楽しみにしています。
下野さん:ホーはよくも悪くもまっすぐだから、リャンハとは相性が悪そうだよね。
前野さん:そうなんです。リャンハにとっても想定外のことが起こっているはずなんですが、彼は突発的な事態でも実力と経験値でリカバリーできるんですよね。その自信があるから、心を強く保てる。ホーとしてはとてつもなく厄介だと思います。
下野さん:あとは、バトルも含めてリャンハとホーがやり合う姿をもっと見てみたいです。第4話は会話がホーから一方通行なところがあったので(笑)。掛け合いもたくさんあったら嬉しいです。
――さて、キャストの皆さんへの共通質問も伺えればと思います。『殺し愛』のタイトルにかけまして、「最近、愛してやまないもの」を教えていただけますか?
下野さん:僕は「健康」。
前野さん:確かに大事です! 僕は……やはりこういうご時世になって車移動が多くなったので、愛車ですね。崖から落ちないように気をつけながら運転したいです。
下野さん:大型二輪に襲われないようにしてね。
前野さん:はい。大型二輪に襲われても危険を避けられるようにしたいです。……いや、普通に事故に気をつけます(笑)。
公式サイト:https://love-of-kill.com/
公式Twitter:@LoveofKill_info
©2022 Fe/KADOKAWA/殺し愛製作委員会
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