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Extra 『ガールズ&パンツァー 最終章』第1話

関係者・マスコミ試写にて『ガールズ&パンツァー 最終章』第1話を鑑賞。TVアニメ・劇場版に続く『ガールズ&パンツァー』の新作OVA。

廃校危機を乗り越えた大洗女子学園。季節は巡り、戦車道チームのメンバーにも変化が訪れようとしていた。その矢先、戦車道チームのある人物に非常事態が発生する。その解決策は、冬季大会“無限軌道杯”に優勝すること!? いま再び、大洗女子学園戦車道チームの戦いが始まる!

ガールズ&パンツァー 最終章

大ヒットを記録し、超ロングラン上映となった劇場版からつながるこの最終章はOVA全6話。その第1話となる本作は、ファンの期待も大きいですし、製作側もたいへんですよね。全6話といっても1話47分の尺があり、TVアニメほぼ2話分。6話であれば1クールのアニメを作るのとほぼ変わりません。数年前から企画して作るTVアニメと違い、ヒットを受けて短期間で作らないといけませんし、基本的な設計が不要とはいってもかなりたいへんだったのではないかと思います。

そういった意味合いからも、最終章全体を左右する第1話をどのように立ち上げるのかに注目していたのですが、冒頭から緊迫したシーンでスタート。劇場版は、立川・シネマシティの極上爆音上映などでも話題となりましたが、本作は無音から始まります。無音のシーンを作るのは簡単ですが、その効果を有効に使えるかどうかは音響の技術ですよね。静かなシーンと音がないのは違いますし、ヘタをすると放送事故とも思われてしまう可能性がありますしね。

そうした緊迫したシーンから始まっても、そこは『ガールズ&パンツァー』。個性豊かな戦車道チームのいつもの雰囲気を味わえる学園生活シーンもきちんと描かれます。生徒会メンバーも変わり、新しい体制となった大洗女子学園に訪れる新たな試練。廃校の危機に比べると少し弱い感じもしますが、それにより新たな戦車道大会に望むことになります。個人的には……話が進んだ段階でさらなる試練が待ち受けているのではないかと予想しています。

ガールズ&パンツァー 最終章

TVシリーズでは戦車道大会が進むにつれて対戦相手などのライバルたちが徐々に増えていきましたが、その後の劇場版も含めて、すでに多くのキャラクターたちが登場しているところからのスタートとなるので、そうしたライバルチームの様子も描かないといけないですし、かなりギュウギュウに詰め込んだ1話だったという印象もあります。

そしてさらに、新たな大会に望むための準備も必要。新しい戦車、それを駆る新しいチームとして「サメさんチーム」も登場してきます。新しい戦車はまたマニアックなところを持ってきたなぁという印象のあるMk.IV戦車。ある大ヒット映画にも登場したこの戦車が後々どんなふうに使われるのかと思って見ていましたが、第1話の中ですでに活躍シーンが登場。これからさらにユニークな活躍が期待できますね。

今回、大洗女子の対戦相手となるのはBC自由学園と発表されていましたが、また一癖も二癖もありそうな新チームでした。これまで登場したどのチームともタイプが違い、大洗女子を窮地に追いやります。みほがどのような作戦で望むのか?は見てのお楽しみです。

ガールズ&パンツァー 最終章

当サイトのレビューでは何度か書いていますが、映画の三部作などといった場合でも、1本の映画として上映するからには、きちんと1本の映画として成り立っていなければいけないと考えます。しかし、本作のような作品にはそれは望みません。そもそも映画ではありませんし、全6話の第1話という位置付けで6話で1つの話であると承知の上で見に行くイベント上映なわけですから。

当然のごとく、続きが気になるところで終わってしまうわけですが、それだけ第2話以降にまた期待がかかります。話としての感想は、すべてを観終わった上でないとできないので、いまのところいいとか悪いとかではなく、『ガールズ&パンツァー』がまた帰ってきたな、早く他のライバルチームとの戦いが観たいなというところですね。

ガールズ&パンツァー 最終章

『ガールズ&パンツァー 最終章』第1話は、大ヒット上映中です。

©GIRLS und PANZER Finale Projekt

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