『がっこうぐらし!』は精神的な疲労が大きいです(高橋李依)
好評放送中のTVアニメ『がっこうぐらし!』。その第4話「えんそく」アフレコ終了後に行われた、直樹美紀(みーくん)役・高橋李依さんへのインタビューが届きました。
MC:第4話は、みーくんがしゃべりっぱなしの回でしたね。収録を終えてみて、いかがでしたか?
高橋さん:前半のほとんどが、みーくんと圭ちゃんの回想シーンということで、体力と精神力を使い果たしました(笑)。『がっこうぐらし!』は演じていると、いろんな感情が揺さぶられるので、精神的な疲労が大きいです。
MC:メンタルに来るものがある。
高橋さん:たぶんもうみなさん、第4話を観終わっていると思うんですが、今は本当にみーくんと同じ気持ちで、心にポッカリと穴が空いちゃってます。「圭が出て行っちゃった……」って……。
MC:ということは、一番印象的だった場面は、やはり2人の別れのシーンでしょうか?
高橋さん:そうですね。別れのシーンもそうなんですが、あそこに行くまでの流れがあるからこそ、2人の別れがより一層際立つというのもあって……。原作では、みーくんと圭ちゃんの掛け合いというのは、それほど深く描かれていなかったんですよ。でも、今回のアニメではみーくんと圭ちゃんの関係性を改めて認識したうえで、あのお別れの場面が来る。
MC:なるほど。関係性という意味では、2人がショッピングモールで買い物をしているところも、印象的でした。
高橋さん:そうですね! プリクラだったりCDだったり、あと本を読んだり。私も高校時代はよく、ショッピングモールに遊びに出かけていたので、そういう雰囲気を詰め込めたかなと思います。2人のプリクラがどんなのか、ちょっと見てみたいですよね。
MC:何か書きこんだりしてるのかな?と(笑)。
高橋さん:「みき」、「けい」とか書いてるんでしょうかね。もしやってたら、ちょっと可愛いな(笑)。
MC:ほかに印象的な場面というと?
高橋さん:別れのシーンからの、太郎丸への叫び。あれは本当に心苦しかったです。あの場面では、重なったいろんな感情を詰め込もうと思ってて……。台本にはなんて書きこんだんだったかな?(取り出した台本を読みながら) ……あっ、ここですね。太郎丸に2回、「ごめんね」って言うんですけど、最初の「ごめんね」は「大きな声を出してごめんね」、「太郎丸が悪いんじゃないんだよ」という気持ち。で、2回目の「ごめんね」は、「圭ちゃんに対して今一番想っている言葉」、「謝ることしかできない悔しさ」、「前に進めない喪失感」。そういう「ごめんね」を意識しました。とにかく、今回はひと言ひと言に対する思いが、強い回になったかなと思います。
MC:今回は、これまで以上にみーくんの内面が描かれた回でしたが、改めて彼女のキャラクターをどう捉えていらっしゃいますか?
高橋さん:圭ちゃんと2人で買い物に行くシーンを見たり、事件が発生した後の対処の仕方を見ていると、「思っていたより、大人びた子じゃなかったんだな」と思いました。学園生活部にいると、ゆき先輩がそばにいることもあって(笑)、やっぱり「しっかり者」という印象なんですよね。でも、じつは「しっかり者」ではなかったんじゃないかな、と。むしろ、圭ちゃんとの一件があったからこそ、今の「しっかり者の後輩」というポジションがあるんだろうな、というか。
MC:確かに、圭ちゃんとの別れの前と後では、少し性格も変わっているように思います。
高橋さん:あの時は圭ちゃんが引っ張ってくれたから、みーくんは頑張れたんだな、と。圭ちゃんに呼びかける言葉にしても、一言一言に自信が持てなくて、強く発言できない。たぶん、今のしっかり者のみーくんなら「圭、ダメだよ」って、ハッキリ言うと思うんです。それができなかったのが、以前のみーくんだったんじゃないかな、って。
MC:あと、太郎丸がなぜみーくんをイヤがっているのかも、理由がわかりましたね。
高橋さん:そうですね。たぶんアレが原因だなって(笑)。……でも、ああいうときはやっぱり大声を出したくなりますよ! 太郎丸からしてみれば「なんなんだ」と思って当然なんですけど(笑)。「プイッ」とやりたくなる、太郎丸の気持ちもわかります。
MC:収録も結構、進んできましたが、高橋さんが一番「自分に近い」と感じるのは、学園生活部の4人のうちの誰でしょう?
高橋さん:うーん、誰だろうなあ……。私はすごくおしゃべりだって言われるんですけど、ひとりでいるときはすごく静かなんですよ。……まあ、ひとりのときは誰でも静かだと思うんですが(笑)。
MC:ひとりのときでもしゃべりまくってたら、それはちょっと怖いですけどね(笑)。
高橋さん:そうですよね(笑)。ただ、それを踏まえて考えると、ゆきちゃんかみーくんか……。こういう事態になったら、ゆきちゃんみたいにとにかく場の空気を和ませようとするか、それとも、まったく心を開こうとしないか(笑)。どっちかだと思います。
MC:では、もし劇中のような事件が起きたとしたら、高橋さんはどんな行動に出ますか?
高橋さん:高校のときは、軽音楽部と放送部に所属していたので、ギターを持って戦う?(笑)
MC:戦いますか!(笑)
高橋さん:「ギターで打撃!」みたいな(笑)。「絶対に死にたくない!」という意思は強いので、きっとあきらめないと思います。なにかしら手元にあるものを手に取って戦います。
MC:なるほど(笑)。あと後半では「遠足」と称して、ゆきたちが学校の外へ足を伸ばすエピソードが登場しますが、高橋さんは「遠足」の思い出はありますか?
高橋さん:高校生のときに「遠足」という名目で、ディズニーランドに行きました。
MC:それは本当に遠足ですか?(笑)
高橋さん:ちゃんとした学校行事でしたから! 「遠足」だって勝手に名乗って出かけた、学園生活部とは違います(笑)。あとは、ちょっと郊外にあるキャンプ場みたいなところに出かけたり。
MC:楽しそうですね。
高橋さん:遊びましたねー。私にとって遠足は「遊ぶもの」でした(笑)。
MC:外に出れば、勉強しなくてもいいし。
高橋さん:そうそう。とにかく学校行事が好きだったんですよ。机に向かって勉強するよりは、羽根を伸ばして学校の外に出る方が好きで。『がっこうぐらし!』に関わっている人が言うような発言ではないと思いますが……(笑)。
MC:いえいえ(笑)。では最後に、今後の展開で気になるところ、楽しみにしているところを教えてください。
高橋さん:第4話の時点で気になっているといえば、やっぱり後半。みーくんがまだ合流する前の、学園生活部の様子が描かれていたんですけど……。3人と顧問のめぐねえが会話しているのを見ていて、「いいなあ、入りたいなあ」と私が思ってしまいました。
MC:まあ、入部することになるのは間違いないんですが(笑)。
高橋さん:なんというか、すごく切なかったんです! 「学園生活部は明るくて楽しそうだなあ、いいなあ」って(笑)。だからとにかく早く、みーくんを彼女たちと会わせてあげたい、というか。会ったときにはどうなるんだろうな?というのは思いましたね。
MC:ということは、合流の場面が気になる?
高橋さん:そうですね。一刻も早く会わせてあげたいなって。あと圭ちゃんとの一件を、みーくんがどう乗り越えられるのかも気になりますし、ここを乗り越えないと、みーくんはきっと一歩も進めないでしょうし……。
MC:あとは、太郎丸の行方も。
高橋さん:そうですね。太郎丸はどこに行っちゃったんでしょうね。ここは原作にも描かれていないところなので、気になるところです。
『がっこうぐらし!』公式HP:http://gakkougurashi.com/
公式Twitter:@gakkou_gurashi
©Nitroplus/海法紀光・千葉サドル・芳文社/がっこうぐらし!製作委員会
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