割烹着姿の京香お母さん、子供たちにおしるこを振る舞う!
映画『おかあさんの木』完成披露会見&舞台挨拶
極寒の現場で頑張った息子たちへ、鈴木京香が割烹着姿で、心を込めてつめた~いおしるこを振舞う!
戦後70年企画として東映がお送りする映画『おかあさんの木』。
原作は、昭和52年から約30年におよび小学校5年生の教科書に掲載される不朽の名作。
戦争の中、貧しいながらも懸命に育て上げた7人の子供たちを次々と兵隊にとられ、そのたびに子供の数だけ桐の木を植え、無事に生きて帰るのを待つ…そんな強く優しい母親・田村ミツを鈴木京香が演じます。
共演に、田村家の次男、二郎:三浦貴大や、ミツの夫の同僚で、夫の亡き後も田村家を見守り続ける昌平:田辺誠一、その娘サユリ:志田未来らが名を連ね、いつの時代も決して変わることのない人々の繋がりや、“母と子の情愛”を描きます。
このたび、完成披露会見&舞台挨拶が開催され、会見には、鈴木京香も“我が子のよう”と言う14人の息子役が勢ぞろい。幼少期を演じた7人は劇中衣装で登場しました。
氷点下の中、戦時中を忠実に再現するために薄手の衣装で現場を頑張りぬいた子供たち。
最年少は3歳。時に泣きながら、支えあいながら頑張った子供たちへ、鈴木京香が、劇中の“古き良きお母さん”さながらに、割烹着を着ておしるこを振る舞いました。
さらに舞台挨拶には田辺誠一もかけつけ、理想の“母親像”など、現場の思い出話に花を咲かせました。
●映画「おかあさんの木」完成披露会見&舞台挨拶
日程:5月28日(木)
場所:東映本社 8F 時間:17:00~17:30
登壇者:鈴木京香、三浦貴大、細山田隆人、大鶴佐助、大橋昌広、石井貴就、安藤瑠一、西山潤、永峯海大、溝口太陽、工藤大空飛、阿部大輝、高木煌大、加藤瑛斗、戸塚世那、磯村一路(監督)
鈴木京香演じるミツの7人の息子たち、青年期と幼少期の役の計14人が勢揃いし、幼少期の子どもたちは劇中衣裳で登場。子どもたちが元気よく「おかあさーん!」と呼ぶと、鈴木京香さんが割烹着姿で登場し、さらに現場で頑張った子どもたちに、鈴木さんがつめたいおしるこを振る舞いました。
「私が作ったんじゃないのよ」と笑いを誘いながら、「白玉は一人3つずつね」、「小さい子たち手伝って!」と、本当のお母さんのようにテキパキと分けていました。
フォトセッションでは、末っ子の六郎役の加藤瑛斗くんを膝の上に乗せ、「美味しい?」と小さな声で囁くなど、劇中さながらの母子のような姿に会場中がほっこり癒されました。
<会見>
MC:今回、京香さんが全国5都市の小学校でよみきかせを行ったと伺いましたが、監督もご一緒されたのですよね?
磯村:遠くから拝見しておりましたが、子どもたちが元気で真剣に聞いている様子を見て、微笑ましく思いました。
MC:京香さん、各地でたくさんの子供達とお会いしたと思いますが、久しぶりに共演した子供達とお会いになってみていかがですか?
鈴木:本当に久しぶりに会いました。皆、坊主だったので、髪が伸びてますね(笑)。
幼少期を演じた子たちは撮影時より大きくなっている感じがしますね、成長するのが早いですね。
MC:さて、劇中でお正月に「おしるこ」を食べるシーンがとても温かく、印象的でしたが、本日は京香さんに劇中さながらの「おしるこ」を振舞って頂こうと思います。
鈴木:ミツというお母さんにとって、短い幸せな時間のシーンでした。楽しみながら演じさせていただきました。おしるこ、美味しいですよ。
子供たち:美味しいです!!
MC:京香さん、子供達の食べてる顔を見ていかがですか?
鈴木:素敵な息子たちですよね。大きくなってもいっしょに暮らせたら、ミツはどんなによかったでしょうね。
MC:あらためまして、先程素敵なフォトセッションがございましたが、三浦さん、息子代表として、いかがでしたか?
三浦:青年役なので、家族でそろうシーンがなく、子どもたちと撮影中に会わなかったんですが、家族が揃うのはこんな感じなのかと、嬉しかったです。
<マスコミからの質問>
Q:鈴木さん自身の子どもの頃の思い出に残るエピソードを教えてください。
鈴木:兄がいたので、とてもやんちゃで、いっしょに落とし穴を掘って父親を落とそうとしたりしてました(笑)。残念ながら、子どもの考えはお見通しだったみたいで、落ちてもらえませんでした(笑)。男の子みたいに育ちましたね。
Q:全国読みきかせキャンペーンで、子どもたちの反応はどうでしたか?
鈴木:この映画で初めて原作を知ったのですが、頑張って読ませていただきました。子どもたちは真剣に聞いてくれてました。目がキラキラしていて、感激しました。
Q:この役をやってみたいと思った理由は?
鈴木:原作を読んで感動して泣きました。胸が締め付けられて、心が動きました。この役をやってみたいと思い、脚本を読んだら、また違った想いも感じました。強く優しい母をやるのに、泣くだけではダメだと強い気持ちでやらせていただこうと思いました。
三浦:英雄がいて格好良く描いている戦争映画はたくさんありますが、そうではない、待っている側の悲惨さ、悲しさなどを描いた作品はなかないので、台本を読んでやりがいのある作品だと思いました。
Q:今日のお着物がとても素敵ですが、その柄は桐の花ですか?
鈴木:そうなんです。この役を演じてから、着物に興味を持ちまして、桐の花の絵柄を探しました。京都で見つけて、仕立てが間に合ってよかったです。この役をやらせていただいた記念にしたいと思います。気づいてくださってありがとうございます。
MC:最後に磯村監督よりひと言お願いいたします。
磯村:この作品は零戦や戦艦ヤマトなどは登場しません。ですが、戦争映画としてつくった映画です。多くの人に観ていただきたいので、マスコミの皆さんのペンとカメラだけが頼りです。
キャスト・スタッフ全力で頑張りました。よろしくお願いいたします!
<舞台挨拶>
場所:丸の内TOEI① 時間:18:30~19:00
登壇者:鈴木京香、三浦貴大、田辺誠一、細山田隆人、大鶴佐助、大橋昌広、石井貴就、安藤瑠一、西山潤、永峯海大、溝口太陽、工藤大空飛、阿部大輝、高木煌大、加藤瑛斗、戸塚世那、磯村一路(監督)
本編上映前の会場に、鈴木京香、三浦貴大、田辺誠一、磯村監督の4名が登壇し、盛大な拍手で迎えられました。本作に対する想いや撮影現場でのエピソードなどに花を咲かせ、これから鑑賞するお客さんの期待感を膨らませました。
また、フォトセッションでは鈴木京香演じるミツの7人の息子たち、青年期と幼少期の役の計13人も駆けつけ、自由奔放に振る舞う末っ子・六郎役の加藤瑛斗くんに会場のお客さんもメロメロに。大盛り上がりの舞台挨拶となりました。
MC:それでは、お1人ずつ完成披露を迎え、お客様を前にしたお気持ちと共にご挨拶をお願い致します。
鈴木:冬の間に監督を先頭に、子どもたちやスタッフとともに頑張って取り組んだ作品です。ようやく観ていただけてうれしいです。悲しい話ですが、素敵なお話です。母の強い愛と子どもたちからの愛と、愛に満ちた作品です。
三浦:戦争映画ではありますが、家族の話だと思います。観た人が家族に想いを馳せて楽しんでいただけたらと思います。
田辺:台本を読んだとき、こういう厳しい時代でも、家族を思う気持ち・温度は不変的だと感じました。観ていただいて、どんな感想を持ってもらえるか楽しみです。
磯村:映画館は笑いと涙が伝播しやすい場所です。涙もろい方だけが頼りです。笑えるシーンもあります。隣りの方にも伝わるよう、リラックスして観てください!
MC:次々に我が子を戦争に取られていく母の 怒り、無念、そして哀しみが表情だけで切々と伝わりました。実際に演じられて、これは大変だったのではないでしょうか。
鈴木:気持ちを押し殺すというのがとても大変でした。自分ではこの時代で生活できないだろうとも思いましたね。ですが、送り出すときの息子たちを前にしたら、自然とそういう気持ちになりました。7人の息子それぞれを送り出すときの7通りの悲しみの表現が難しいと思いつつも息子たちのおかげで自然にできたと思います。
MC:京香さんとの共演は本作が初めてだったかと思いますが、三浦さんからみて、京香さんが演じるミツはいかがでしたか?
三浦:出征する人はどういう気持ちなのか、といろいろ考えましたが、いざお母さんを前にするとこういう気持ちかと自然にできました。お母さんが京香さんでよかったです!(京香さん「ありがとうございます!」)
MC:昌平は、いつもそばで温かく田村家を見守る存在でした。田辺さんは、“母と子”の愛情を描いた本作をご覧になって、どのように感じられましたか?
田辺:京香さんの“お母さん像”は、言葉ではうまく言い表せないのですが、日本人が誰でもDNA的に一致して持っている“お母さん像”のように感じます。この時代はコミュニティで、自分の子どもだけでなく近所の子どもたちも見守っているんですよね。
世代としては私の祖父ぐらいの世代で、ちょうど6人兄弟だったらしいので、それをイメージしながら演じさせていただきました。
MC:京香さんは、先日まで各地の小学校で読み聞かせを行っていらっしゃいましたが、全国の子供たちと直接触れ合ってみて、いかがでしたか?
鈴木:真剣に聞いてくれて、質問の場では「台詞を覚えるのは大変ですか?」、「京香さんにとって平和ってなんですか?」など聞かれました。平和の大切さを考えるきっかけになってくれたんだと貴重な体験でした。
MC:監督も一緒に各地へ行かれたと伺いました。みなさんの反応はいかがでしたか?
磯村:真剣に話に聞き惚れていましたね。小学生のときにこんなキレイな先生(京香さん)がいてくれたら、よかったですよね(笑)
MC:観客のみなさんに、これからどんな気持ちで観ていただきたいですか?
三浦:自由に感じていただくのが一番だと思いますが、自分の家族に重ね合わせて観ていただくと、より一層いろいろなことを感じていただけると思います。
田辺:いろんな感情を持って帰っていただければと思います。やるせなさ、悔しさなどある時代のある人の体温をぜひ持って帰ってください。
鈴木:当たり前の毎日が幸せだと気付くきっかけになってくれたら、と思います。平和を望んでも得られなかった人々に敬意を表して、一生懸命演じさせていただきました。
MC:今回、「おかあさんの木」という、ミツにとってかけがえのない存在がそのままタイトルになっていますが、みなさんにとってかけがえのないものとは、なんでしょうか。
三浦:「自分」ですね。自分を大切にしないと家族も大切にできないですし、生きている実感がわかないと思います。
田辺:「自由な感覚」ですね。子どものときに「これをやれ、これをやるな」と言われたことがなく、青春時代を思い返すと、自由な発想・行動こそが大切だと思います。
鈴木:「希望」です。それさえなくさなければ、つらいときも耐えられる気がします。
磯村:今は、「おかあさんの木」を観にきてくださった観客のみなさんです!
みなさんがいないと、私の次がありません(笑)
ぜひ本作の息子たち7人にひっかけて、おひとりにつき7人におすすめください。
『おかあさんの木』
6月6日(土)全国ロードショー
©2015「おかあさんの木」製作委員会
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