『ある過去の行方』作家の小池真理子氏や西川美和監督も絶賛!
アカデミー賞受賞作『別離』アスガー・ファルハディ監督最新作
『ある過去の行方』
作家の小池真理子氏や西川美和監督も絶賛!
A・ファルハディ最新作、いよいよ4月19日公開!
前作『別離』で2011年度アカデミー賞外国語映画賞、ベルリン国際映画祭金熊賞をはじめ90冠以上の映画賞を総なめにしたアスガー・ファルハディ監督の最新作『ある過去の行方』(配給:ドマ、スターサンズ)が、4月19日(土)よりBunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテほかにて全国順次公開されます。
緻密な脚本と人間の複雑な深層心理を掘り下げて描く人間ドラマには、ウディ・アレン、スティーヴン・スピルバーグ、ブラッド・ピットから賞賛が送られ、アンジェリーナ・ジョリー、メリル・ストリープからも作品の出演リクエストを受けるなど、世界中の映画人から注目を集める映画監督アスガー・ファルハディ。これまでイランを舞台に現代社会の縮図を描いてきた彼が、はじめて外国にカメラを据えて挑んだ意欲作が最新作『ある過去の行方』です。
そしてこの度、公開に先駆けて本作を鑑賞した作家の小池真理子氏、長塚圭史氏、西川美和監督など、小説界、演劇界、映画界など各界において第一線で活躍する著名人から、早くも熱のこもった絶賛の声が到着しました!
過去は曖昧で、その色合いを探り出すときりがない。
重なり合う人々の感情も同じように思う。
アスガー監督の作品は、やはり、人を知りたいという思いに溢れていました。
板谷由夏(女優)
小説を書く者の一人として、強い刺激を受けた。
現代を生きる人々を赤裸々に描くと、こうなるのかもしれない。
原因も結果もない、すべてが途上にすぎない、という人生の真実が浮き彫りにされた傑作。
小池真理子(作家)
すべての家族が過去と格闘し、危なっかしい現在を切り抜けている。彼らの奇抜ともとれる行為ひとつひとつが腑に落ちてしまったとき、歩んできたこれまでの道のりを振り返ったような気分にさせられます。原題はただ「過去」。「記憶」ではなく「過去」としてあるところに淡くもはっきりと希望が抱けます。
長塚圭史(劇作家、演出家、俳優)
人間同士の関係性を突き詰めて描いただけで、途方も無いサスペンスが仕上がるのだということの証明。アスガー・ファルハディ監督の作品を観ると、世界がぐっと近づいたような感覚を覚える。どんな社会に、文化に置かれて生きようと、人間が抱える衝動や、懊悩や、愛への渇望はみな等しく分かち合えるものだと感じられるからである。作品に展開されるドラマは内蔵を絞られるような厳しさと緊張感に満ちているが、なぜか観賞後に絶望させられることはない。そればかりか、目に見えない、出会ったこともない誰かと何かを共感し合えたような気持ちになるのは、ほんとうに不思議だ。
西川美和(映画監督)
「真実」が近づいたかと思うとまた遠ざかってしまう、その感覚に、えも言われぬサスペンスが立ちこめる。
日常に潜む謎の深さ、人の心のはかり知れなさを鮮やかに描き出す演出の冴えに感嘆するばかり。
現代のパリの素顔を、イラン人監督がここまでみごとにとらえ切ったことにも驚かされる。
野崎歓(フランス文学者)
(敬称略・50音順)
さらに当初、主人公マリー役にキャスティングされていたマリオン・コティヤールも「私はこの作品が大好きよ。全ての役者、子供たちの演技が素晴らしい。元々マリー役を演じることになっていたけれど、後悔はしていないわ。なぜならベレニスのような演技は、私にはとてもできなかったから。完全にストーリー、そして圧倒的な純真さと強さで演じきったベレニス・ベジョの虜になりました」と賛辞のコメントを寄せています!
フランスでは『別離』を上回る大ヒットを記録、世界中で絶賛された極上のサスペンスドラマがいよいよ日本公開です。
『ある過去の行方』
4月19日(土)、Bunkamura ル・シネマ、新宿シネマカリテほか全国順次公開
©Memento Films Production – France 3 Cinema – Bim Distribuzione – Alvy Distribution – CN3 Productions 2013
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2014/04/06 22:16 MOVIEW