『絶狼<ZERO>-BLACK BLOOD- 黒ノ章』初日舞台挨拶開催
『牙狼<GARO>』シリーズを長年、支えてきた人気キャラクター涼邑零(銀牙騎士ゼロ)を主人公に据えたスピンオフ劇場版『絶狼<ZERO>-BLACK BLOOD-』の第2弾「黒ノ章」が3月22日(土)に公開。主演の藤田玲さんをはじめ、梨里杏さん、武子直輝さん、金田龍監督によるトークイベントがシネリーブル池袋にて開催されました。
トークイベントは同劇場の2スクリーンで2回に分けて開催され、1回目は藤田さん、金田監督、梨里杏さんの3人で、2回目は藤田さん、金田監督に武子さんの組み合わせでそれぞれ行われました。
まずは梨里杏さんを迎えた3人による1回目。夜の回にもかかわらず劇場は満席で、藤田さん、梨里杏も満面の笑み。金田監督によると、先日公開された「白ノ章」に続く完結編となるこの「黒ノ章」が完成したのは先週のことで「CG部などスタッフ各部が頑張ってくれました」と語り、さらにラストのシーンの撮影についても「あれだけのシーンでロケはたったの2日間でした。俳優部もよく演じてくれました。本当にすごいことです」と本作のために限界まで尽力したキャスト、スタッフへの感謝を口にしました。
藤田さんは完成した映画の中のラストファイトを見て「鳥肌が立ちました」と告白。梨里杏さんも「CGが入っているのを見たらすごかったです」と興奮した面持ちで感想を語ってくれました。
藤田さんと梨里杏さんは、印象深いシーンとして共に地下のバーでのシーンを挙げます。藤田さんが梨里杏を殴るというシーンですが、藤田さんは女性に手をあげるということで「『絶狼<ZERO>』 史上で最も緊張したシーン」と苦笑い。「梨里杏ちゃん本人は『やってください!』という感じなのに、おれはナヨナヨして『イケるかな…?』って感じで(笑)、ある意味で苦労したシーンです」と振り返りました。
一方の梨里杏さんはこのシーンについて「零に立ち向かうシーンであり、敵であるリングに向かうのとはまた別の『負けてはならない!』という思いがあったシーンで一番、印象に残っています」と充実した表情で語ってくれました。
金田監督は9年の歳月を共に歩んできた藤田さんの成長や変化について「梨里杏さんと武子くんという初参加の2人を現場で先輩としてリードしてくれました。僕に怒られて泣いているのをなだめたり(笑)。助けてもらいました」と称賛。最初のシーズンの頃を思い返し「藤田と9年前に会った時、17歳の彼に『背中で語れてない!』と言い続けたものだったけど…」としみじみと語り、本作で見せる貫禄に感慨深げ。藤田さんは、金田監督とがっちりと握手を交わし、会場は温かい拍手に包まれました。
そして武子さんを迎えての2回目の舞台挨拶は、男性3人ということもあってか、終始、笑いの絶えないトークとなりました。花柄のスーツにサングラスという出で立ちの武子さんが、もったいぶってサングラスを外して挨拶する姿に劇場は笑いに包まれます。
武子さんは、よく現場から藤田さんと一緒に帰ったそうですが、藤田さん曰く「落ち込んでる武子くんを慰めることが多かった」とのこと。藤田さんは武子さんについて「すごく真面目で毎日『今日はこんなところができなかった』と報告してくれて(笑)、作品を良くしようとしてくれるのが感じられて『いい子だな』と思ってました」とその成長ぶりに目を細めていました。
武子さんは「その時の怜さんの目が優しくて恋しちゃうかもと思いました(笑)」とおどけつつ「怜さんに対して『さすが!』と思うのは全てにおいてです。いつもみんなのことを見てて、声をかけてくれたり、一緒にふざけてくれたりするんです」と嬉しそうに語っていました。
藤田さんは改めて、涼邑零を演じるにあたっての思いについて「これまでは鋼牙がいて、鋼牙が一番強かったからおちゃらけていられたけど、今回はおれが負けたら終わりという責任感がある零にしないといけないと心掛けました」と本作への“覚悟”のほどを吐露。その上で「まだやれますよ(笑)」と続編への意欲をのぞかせ、ファンをわかせてくれました。
金田監督も「涼邑零の新章はここから始まると思います!」と宣言。会場は期待を込めた拍手と歓声に包まれました。
『絶狼<ZERO> -BLACK BLOOD-』
好評公開中
©2013「絶狼」雨宮慶太/東北新社
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2014/03/24 21:54 MOVIEW