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水谷豊&伊藤蘭、初“夫婦役”で28年ぶり共演、降旗康男監督作『少年H』

巨匠・降旗康男監督の演出で水谷豊&伊藤蘭、初“夫婦役”で28年ぶり共演!
妹尾河童原作『少年H』がついに映画化。

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「少年H」は1997年に妹尾河童初の自伝的長編小説として刊行され、ユーモアある文体と魅力的なエピソードが読者の心を掴み、またたく間にベストセラーとなった小説。現在、高校の試験問題に取り上げられ、中学2年生の国語の教科書にも収録されるなど、『少年H』はまさに国民的、世界的ベストセラー小説と言えます。
日本人の誰もが愛する原作を手がけるのは巨匠・降旗康男。日本映画界に燦然と輝く数々の名作を演出し、高倉健主演『あなたへ』の次に取り組むのが本作となります。脚本は『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ全作を手がける古沢良太。
昭和初期の激動を描く脚本と降旗康男の演出は、美しく異国情緒あふれる神戸の街が戦争で荒廃していく中、少年H一家が時流に流されること無く、強くたくましく生き抜き、街とともに復興していく姿を、時にユーモラスに時にハードに、高いクオリティで描き出すこととなります。
そして、物語の柱となる「少年H」の父と母を演じるのは、水谷豊と伊藤蘭。
巨匠・降旗監督演出のもとで初の“夫婦役”を演じる事が実現します。

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水谷豊演じる父親像は、観る人すべてに、どんな時代でも必要なのは、自分の眼で見て、自分の頭で考えて自分の言葉で語ることの大切さを教え、伊藤蘭演じる母親像は、どんな苦境の中でも「愛」を忘れず夫を信じ、子供を慈しむ母親像をスクリーンに表すことになるでしょう。
●ストーリー
昭和の初め、舞台は異国情緒あふれる神戸。
洋服仕立て職人の父・盛夫(水谷豊)、熱心なキリスト教徒の母・敏子(伊藤蘭)のもとに生まれた肇少年は、好奇心が強く「なんで?」を連発し、「そんなのおかしい」と言わずにいられない正義感の強い少年だ。母の敏子がイニシャル「H」を胸に大きく編みこんだセーターを着ていた肇少年は、友達から「エッチ」というあだ名で呼ばれるようになる。

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昭和16年12月、太平洋戦争が始まり、盛夫は消防署に勤めるようになる。防火訓練競技大会、近所の兄ちゃんの出征、盛夫のスパイ容疑での取り調べなどを経験しHは中学に入学。学校では軍事教練が始まり、妹の好子は疎開をする。
昭和20年3月、ついに神戸をB29の大空襲が襲う。焼夷弾が降り注ぐ中、盛夫は街の消火にあたる。Hは父のミシンが焼けないように運びだし、母親と手を握り戦火の中を逃げる。命は助かったものの、神戸は焼け野原となり、Hの家は跡形もなくなってしまった。

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終戦を迎えた神戸にアメリカの進駐軍がやってくる。疎開した好子も戻り、盛夫は焼け焦げたミシンを修理して洋服屋を再開する。ある日、腹をすかせた見ず知らずの復員兵にご飯を分け与える母親に腹を立てたHは、盛夫を殴って家を飛び出し鉄道で自殺を図る。結局死にきれずに家に戻ったHを、盛夫はミシンを踏みながら迎え入れる。
15歳になり独り立ちをすることを決めたH。
神戸も日本も生まれ新しく生まれ変わろうとする激動の中で、自分に忠実に生きるために、小さいが大きな一歩を踏み出す。

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●キャスト・スタッフ
出演:水谷豊、伊藤蘭、吉岡竜輝、花田優里音、小栗旬、國村隼、岸部一徳
監督:降旗康男
原作:妹尾河童
『少年H』
2013年8月10日(土)全国東宝系ロードショー
©2013「少年H」製作委員会
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