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デビルマン生誕40周年!永井豪さん、速水奨さん登壇上映イベント開催

デビルマン OVA COLLECTION12月21日(金)に『デビルマンOVA COLLECTION』を発売することを記念し、11月30日(金)、シネマート新宿にて開催された『デビルマン生誕40周年!「デビルマンOVA COLLECTION」Blu-ray 発売記念上映イベント◆40th Anniversary Devilman Night◆』が開催されました!
登壇者
速水奨さん(デビルマン・不動明 声優)
永井豪先生(原作者)
永井隆さん(ダイナミック企画)


夜8時半スタートの遅い時間帯のイベントながら、Blu-ray発売に先駆けHD化されたデビルマンの勇姿を大スクリーンで鑑賞できることもあり会場は大盛況。司会の小林治さん進行で、ゲストの永井豪先生(原作者)、永井隆さん(ダイナミック企画)、速水奨さん(不動明役)が登場すると会場は拍手に包まれた。
そして、それぞれがOVA誕生25年への喜びと、本来なら登壇して欲しかった本作品の監督・飯田馬之介(旧名・飯田つとむ)さんの早すぎる死を悼んだ。
デビルマン生誕40周年についての話題になると、永井先生と隆さんは原作が誕生した当時を振り返り“子供向けのアニメ”と“青年向けの漫画”それぞれのデビルマン誕生の経緯を語り、飛鳥了は悪魔の存在に説得感をもたせるために急遽創作されたキャラクターだったなど、貴重な制作秘話を披露。
原作準拠で制作されたOVAについても、既に出来上がっていたシナリオを全て没にしてまで、飯田監督がこだわりにこだわりぬいた作品だったと回想した。
その流れでOVA主役を務めた速水さんに話題が移行。主人公というよりは、美形ライバル役が多く、今回もその例に漏れずきっと飛鳥了役だろうと思っていたと当時を語る速水さん。デビルマンという大きな作品の主役を演じるに当たってプレッシャーはあったのか?という小林さんの質問には、「プレッシャーとは違うけれど闇雲に見えない何かと戦っているようだった」と答え、「もし当時が今の様なネット社会だったらプレッシャーで逃げてました!」と会場の笑いを誘った。
そしてよりディープなOVA制作秘話へ。『誕生編』とそれから3年の空白期間を経て制作された『妖鳥シレーヌ編』。その完成への道のりは、新しい作品を2回制作したようなもので決して楽ではなかったと語る隆さん。一方、永井先生はその空白期間の間も飯田監督は「永井豪を知らないと不動明も分からない」という信念のもと、ダイナミックプロの永井先生の隣に席を置き、常に質問を投げかけながら絵コンテを切っていたのが印象的だったなど数々の思い出話に花を咲かせた。
続いて小林さんがアフレコの現場の様子を質問すると、速水さんは「自分がデビルマンとしてどう存在すればいいかということに、必死すぎて何も記憶がないです」と笑いながら振り返った。そして青野武さん演じるジンメンに話題が及ぶと「テストの段階で青野さんではなくそこにはジンメンがいました」とその演技を大絶賛。
その他にも数々のアフレコ時のエピソードを披露してくれた。
残り時間も迫る中、話題は、幻となってしまった三部作の最終章『アーマゲドン編』へ。隆さんは企画実現のために奔走したが、結果としては残念ながら頓挫してしまったと振り返る。そして、「飯田監督はもっと熟成してからこの企画に取り組みたかったのかもしれない」と、推論と断った上でその思いを語り、永井先生も同じく「飯田監督は『シレーヌ編』の達成感が大きすぎて少し遊びたい!って気持ちだったんじゃないかな」と感慨深げに話した。
一方、もし今企画が実現したら不動明役はできますよね?との小林さんの問いに速水さんは自信満々に「できますよ!」と即答。大きな拍手が巻き起こり、永井先生も飯田監督がいない今、実現は難しいとしながらも『アーマゲドン編』への意欲を覗かせた。その後も音響劇としては過去に実現した『アーマゲドン編』の話題やその裏話で大いに盛り上がった。
プレゼント抽選会後、ゲストからのご挨拶があり、トークショーは終了となった。
公式HP:http://www.bandaivisual.co.jp/DEVILMAN/
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