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『最後の忠臣蔵』米国公開延期のお知らせ

この度、日米同時公開を予定しておりました『最後の忠臣蔵』につきまして、米国公開が延期となりました。
ワーナー・ブラザース映画は、本年10月11日にワーナー・ブラザース映画本社にて行われたハリウッド・プレミア試写の反響が大変良かったことを受けて、急遽米国での公開の実現可能性につき検討に入りました。
その結果、時間的には相当タイトであることを承知の上で、米国アカデミー賞の対象となり得る点も考慮して、12月17日(日本時間で12月18日)にハリウッドのマン・チャイニーズ劇場にて、日米同時公開を決定しました。
その後、MPAA(モーション・ピクチャーズ・アソシエーション・オブ・アメリカ:日本の「映連」の様な存在)にレイティング(日本の映倫審査の様なもの)とタイトル・ビュウローに対して、タイトル・クリアランス(映画の題名に対して他社からの意義が無いかを確認する審査)の手続きに入り、レイティングの取得の方は無事完了しました。
ところが、英語題名の「THE LAST RONIN」につき「プロテスト(異議有り)」という申請がハリウッドの1社からなされました。


これを受けて、公開日が差し迫っていることから、不本意ながら「SAIGONO CYUSHINGURA」という邦題をそのままでアルファベット表記したタイトルを改めて申請し、予定通りに日米同時公開を実現させるつもりでおりました。
ところが、全く想定もしていなかったのですが、このタイトルに対しても、日本の映画会社から「プロテスト」の手が挙がり、社内で様々な議論が成されましたが、英語題名とは言え、著作物のタイトルを、申請をクリアするためだけに安易に変更することもできず、かと言って、MPAAの主要メンバーであるワーナー・ブラザース映画がMPAAのルールを無視して公開を強行する訳にも行かず、残念ながら、12月17日の公開までにこの問題をクリアするのは困難になったとの判断から今回の決断に至った次第です。
現在、ワーナー・ブラザース映画では「プロテスト」を申請した2社に対して、我々が決定した英語題名の趣旨と背景を説明して、異議の取り下げを要請中です。
従いまして、米国での公開は、どちらか1社が申請を取り下げた時点で可能となりますが、我々の主張は理解されるものと信じておりますので、来年1月の中旬には公開できるものと信じております。
日米同時公開は、本作が作品として評価されて決定したことであり、今回の公開延期が本作の評価に何ら影響を与えることはありません。我々は、1月の公開に向けて新たな準備を既に進めております。
●『最後の忠臣蔵』ストーリー
誰もが知る<忠臣蔵>の、誰も知らない<2人の生き残り>
それは<生きろ>という、過酷な使命。
討入りから16年、死ぬことを許されなかった男たちの物語とは――
大石内蔵助以下、四十七士全員が切腹し、事件はとっくに終わったと思われていた。しかし、一人だけ死ぬことを許されず、密かにそして懸命に生き抜いた男がいる。
寺坂吉右衛門(佐藤浩市)、真実を後世に伝え、討ち入り浪士の遺族を捜し出して援助するという大役を、大石内蔵助に与えられた。とうとう最後の遺族を探し当てた吉右衛門は、四十六士の十七回忌法要に参列すべく、京都へと向かった。
京への道すがら、吉右衛門は我が目を疑った。片時も忘れたことのない、かつての友の姿を見かけたのだ。瀬尾孫左衛門(役所広司)、討ち入りの前日、逃亡した男だ。若くして妻を失い、子もなく、主君内蔵助への忠義のために喜んで死ぬと誓いあった友がなぜ? それは、16年後の今も解けない謎だった。
実は、孫左衛門にも、ある使命が与えられていた。身分を隠し、骨董の売買で暮らしを立てている彼が、命を捧げる決意を燃やす使命とは?
そこには、大石内蔵助の隠し子、可音(桜庭ななみ)の存在があった──。
原作:池宮彰一郎「最後の忠臣蔵」(角川文庫刊)
監督:杉田成道
脚本:田中陽造
音楽:加古隆
出演:役所広司、佐藤浩市、桜庭ななみ、山本耕史、風吹ジュン、田中邦衛、伊武雅刀、笈田ヨシ、安田成美、片岡仁左衛門(特別出演)
製作:「最後の忠臣蔵」製作委員会
配給:ワーナー・ブラザース映画
『最後の忠臣蔵』
12月18日(土) 、全国ロードショー
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