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『アメリア 永遠の翼』公開記念 山崎大地氏トークショー

ミーラー・ナーイル監督作品
出演ヒラリー・スワンク × リチャード・ギア
『アメリア 永遠の翼』
『アメリア 永遠の翼』公開記念トークショー
“空に夢をかける”山崎大地氏(宇宙飛行士・山崎直子・夫)
妻・直子さんとアメリア・イヤハートの秘話を披露
直子さんとお嬢さんも急遽ご来場
11月27日(土)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国公開中のヒラリー・スワンク&リチャード・ギア出演、実在の女性飛行士アメリア・イヤハートの人生を描いた感動の物語『アメリア 永遠の翼』。
本作の主人公であるアメリア・イヤハートは、女性として大西洋を初めて横断飛行し、数々の記録を打ち立てた実在の女性飛行士。「史上最も有名なアメリカ人10人」に選ばれ、“光の女神”と称えられました。
本日公開を記念し行いましたトークショーのゲストは、宇宙飛行士・山崎直子さんの夫である山崎大地さん。山崎直子さんは“国際ゾンタクラブ”という世界的な奉仕団体がおこなっている“アメリア・イヤハート奨学金プログラム”の協力を得て夢を追い続け、空を目指したという経緯があり、アメリア・イヤハートはまさに山崎さんの憧れの女性だと言われております。
そして山崎大地さんは、映画に登場するアメリアの夫で彼女を地上から応援し支え、パートナーの夢を叶えるというジョージ・パットナム、まさに“山崎直子さんにとってのリチャード・ギア”として、今回のトークゲストにお迎えすることとなりました。


舞台上では直子さんとアメリアにご縁のある写真等も披露していただきましたが、本日その直子さんとお嬢さんも日曜日ということで急遽来場してくださり、普段とは逆の、舞台でトークする大地さんを見守る直子さんという微笑ましい姿が! プライベートな時間を一家三人で楽しんでくださいました。
日程:12月5日(日)
会場:TOHOシネマズシャンテ スクリーン1(4階)
東京都千代田区有楽町1-2-2日比谷シャンテ
トークゲスト:山崎大地さん(宇宙飛行士 山崎直子・夫)
MC:伊藤さとりさん
タイムスケジュール:
11:20~ 山崎さんご一家、アメリアが実際に搭乗したロッキード・ヴェガの羽布パネル鑑賞
@シャンテ シネ ロビー
11:50~12:05 トークショー
※終盤に客席でお嬢さんとご覧になっていた直子さんが、客席前方でご挨拶
略歴:
1972年9月 神奈川県鎌倉市出身。東海大学工学部航空宇宙学科卒業後、三菱スペース・ソフトウェア入社。国際宇宙ステーションの運用管制官として「きぼう」の運用準備に従事。
1999年4月、有人宇宙システム株式会社へ出向。NASAにおける国際宇宙ステーション運用訓練候補生として、2000年1月よりジョンソン宇宙センターにて訓練に従事。
2000年12月、女性宇宙飛行士候補者、角野直子さんと結婚。長女誕生後、勤務先では初の育児休暇を取得。三菱スペース・ソフトウェアに復職後、家族を支えるため退職し、国際宇宙サービス社を設立。
2006年米国の民間宇宙開発会社Rocketplane Kistlerと事業提携、2008年民間宇宙船「ロケットプレーンXP」に搭乗し、有人宇宙飛行を行うことを発表。これにより民間商業宇宙飛行士の資格を取得し現在に至る。
●『アメリア 永遠の翼』山崎大地さんトークショー内容
MC:今回は映画の公開を記念して、映画『アメリア 永遠の翼』に縁のある山崎大地さんにお越しいただきました。まずは、ご挨拶をお願い致します。
山崎さん:今回こうやってステージに上がってお話させて頂くのは初めてで、少し緊張しています。
MC:映画に出てくるリチャード・ギアと同じく、地上で、命がけで空に挑む妻を応援する山崎さんですが、共感される部分もあったかと思いますが、いかがですか?
山崎さん:この映画はアメリカで家族揃って観ましたが、空を目指す女性と結婚するというところや誹謗・中傷もあったりするところもうちと似てるなと思いました。アメリアが世界一周を目指して家を出ていく時に旦那さんが見送るところなど、うちの妻が宇宙に行く時に家を出ていくところと似ているなと思いました。あと、映画の中でもアメリアと旦那さんが無線でやりとりをしているところも、私も妻と宇宙では携帯電話でやりとりをしていたこともあったので、この映画と我が家が重なる部分が多くて、非常に印象的な映画でした。
MC:山崎さんも宇宙がお好きなんですよね?
山崎さん:私も小さい頃は宇宙飛行士になりたくて、ずっと宇宙に行きたいと思っていました。
なので、妻が宇宙を目指すということは、まるで自分のことのように応援出来たのだと思います。
MC:ディズカバリーの時は私たちもドキドキして見ていましたが、いかがでした?
山崎さん:打ち上がるまではハラハラドキドキしていました。ただ、一度打ち上がってしまえば、宇宙での活躍を皆さんと同じようにテレビで見て応援していました。なので、打ち上げまでの間は家族としては一番ドキドキしていましたね。
MC:奥様とアメリア・イヤハートとは非常に縁があるということですが、どのようなことでしょうか?
山崎さん:妻が大学院生の時にアメリカに留学していたことがあったのですが、そのときにアメリアが所属していた国際ゾンダクラブという団体があり、そこで空を目指す女性を応援するアメリア・イヤハート奨学金がありました。そして、その奨学金を妻が頂いてアメリカで勉強していたということもあったので、アメリアとは繋がりがありました。
MC:今回、お写真をお持ち頂いたのですよね?
山崎さん:94年の頃の写真なのですが、ワシントンにあるスミソニアン博物館に展示されているアメリアが乗っていたロッキード・ヴェガという飛行機です。94年に妻がアメリカに留学していた頃に撮った写真のようです。まだ私と出会う前の頃ですね。
妻の心の中にアメリアは憧れの女性ということで常に残っていたようで、妻と結婚して最初に生活していた家の壁にはアメリアの写真を飾っていました。生活の中には常にアメリアが憧れの存在としてありました。
それで、一昨年には子供と3人で同じ場所を訪れて、アメリアの飛行機の前で写真を撮りました。なので、我が家の中では、ずっと“アメリアがいる”という感じですね。
MC:奥様にとってアメリアは尊敬に値する存在なんですね。
山崎さん:そうですね。今日、劇場に展示されているアメリアが大西洋単独飛行に成功したときに乗っていたロッキード・ヴェガの羽布の実物を見て、感銘を受けました。
MC:アメリアは歴史上の人物というだけではなくて、今の女性たちにも勇気を与えている存在なんですね。
山崎さん:そうですね。アメリアは日本ではあまり知られていないですけど、お金や名声ではなく自分のやりたい夢をずっと追い続けていく気持ちがあって、不安や弱さを跳ね除け、それを原動力に変えて頑張って力に変えていくことが出来るんだなということを、アメリアの生き方を見て感じました。そういうところが、今の日本の女性をはじめとした多くの皆さんに力を与えると思いますので、この映画を一人でも多くの方に観て頂いて、アメリアの人生や考え方を参考に、明日からの生き方に取り込んでいけたら素晴らしいことではないかと思います。
MC:夢を持ってがんばる女性を支えたいと思う気持ちの原動力はなんでしょうか?
山崎さん:家族の絆が一番大きいのではないかと思います。皆なが持っているそれぞれの夢が叶えられることが一番いいことだと思うので、妻も夢をかなえたように、次は私も娘も夢を叶えられるように家族で協力しあって、応援していけるのが一番大事なのではないかなと思います。そして、今日は妻と娘も一緒に来てくれています。
MC:それでは、奥様にも一言ご挨拶いただけますか?
直子さん:今日はいつもと逆の立場で地上から見守る方に徹したいと思います。アメリアのように何かをやり遂げるときには本人の思いや諦めない気持ちが必要ですが、それだけでは難しいと思います。私は家族の支えがあったり、学生時代にお世話になった方々など今まで色々なサポートがあって、ここまで来たんだなと、この映画を観て実感しました。なので、今日はみなさんに「ありがとうございます」と申し上げたいと思います。
MC:今日は本当にありがとうございました。
出演:ヒラリー・スワンク『ミリオンダラー・ベイビー』/リチャード・ギア『HACHI 約束の犬』/ユアン・マクレガー『天使と悪魔』
監督:ミーラー・ナーイル『モンスーン・ウエディング』『その名にちなんで』
製作総指揮:ロン・バス/ヒラリー・スワンク
2009年/アメリカ/上映時間:111分/シネスコ/ドルビーSR・SRD、DTS/日本語字幕:栗原とみ子
配給:ショウゲート
©2009 Twentieth Century Fox
『アメリア 永遠の翼』
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