Extra 『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』
関係者・マスコミ試写にて『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』を鑑賞。前回掲載した劇場版『牙狼<GARO>-GOLD STORM-翔』と同じ日の夜に観たのですが、なかなか取りかかれずに遅くなってしまいました。
本作はファーストガンダムを安彦良和さんが新たにコミカライズした同名コミックを原作としたアニメ。原作はTVシリーズと同じ時間軸から始まり、途中に過去の話が差し込まれたりしましたが、本作では、その過去の話からのスタートとなりました。シャア・アズナブルが子供の頃の話は、設定などではありますが、TVシリーズで描かれたことのないところですので、これが初映像化ということになります。
物語としては、ジオン・ズム・ダイクンの暗殺から、ザビ家の台頭、そして、シャアとセイラが地球へ向かうところまでが描かれます。ジオンの長男キャスバルの少年時代の物語ではあるのですが、どちらかというとザビ家とラル家の覇権争いのほうが主軸というイメージでしょうか。
いまや、『ガンダムビルドファイターズ』のキャラクターとして知られているランバ・ラルの若い頃が出てくるわけですが、これがまあいいキャラクターですね。さらに言うと、後々奥さんとなるハモンがいい。これ観たら惚れてまうやろ!というくらいの、きっぷと度胸の良さ。連邦軍の制服が似合うこと似合うこと。TVシリーズでもいいキャラクターでしたが、本作でさらに見直すことうけあいです。
それに引き替えキシリア姉さん……ヌードまで登場するのにまったく色気がないw
キャラクター的に仕方ないとは思うのですが、逆に言うと、ハモンとキシリアの対比という部分が一つ、この作品のおもしろさとも言えると思います。
ガンダムシリーズですから、当然モビルスーツでの戦闘シーンも楽しみなわけですが、本作ではガンタンク初期型同士の戦いが観られます。技術の進歩もあり、その迫力たるや『機動戦士ガンダム』の映像の比ではありません。
ガンダム以外にも昔のアニメの続編が作られているシリーズがありますが、私は常々、新しい作品を作る前に、今の技術で昔の作品をリメイクすべきだと考えていて、『宇宙戦艦ヤマト』に続き、現在の技術で作り直されるガンダム全編を改めて観たいと思いました。『機動戦士ガンダムUC』でTVシリーズとまったく同じカットが挿入されましたが、あれで全編観たいところです。今回4話が予定されているとなると、TVシリーズ部分までは今のところ作られないということなので、どうせだったらそこもやってほしいなぁと。
もちろん、本作のように、これまで映像化されていない部分がアニメになるのは、それはそれで素晴らしいとは思います。そうそう、この作品の冒頭は、やはり映像化されたことがなかったルウム戦役が登場します。ザクに乗る黒い三連星のほか、シャア専用ザクが登場し、連邦軍の大艦隊を相手に激しい戦闘を行います。
このアバンタイトル部分は、板野一郎さんが手掛けており、それはもうものすごいことになっています。冒頭からこんな戦闘シーンがあると、一気にグイーと引きつけられますね。このシーン自体はそれほど長くはありませんが、このシーンを観るだけのために劇場に行ってもいいのではないかと思うくらい、素晴らしい戦闘シーンでした。
4部作と言われている今回の『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』。この後がすぐにでも観たいのですが、IIはいつ頃になるんでしょうね。
『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』は、2月28日よりイベント上映・先行有料配信同時スタートです。
©創通・サンライズ
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2015/02/09 04:29 MOVIEW